農水:食品偽装対策本部を設置

   

比内鶏の偽装事件の全貌が見えてきた。従業員15名の会社だ。赤福や白い恋人とは事件の大きさが違うが、私にとっては養鶏の事だから、他人事ではない。こうした、食品偽装事件は内部の者は、大体の所知っている話だ。ミートホープのときも、内部告発が何度もありながら、担当部署がぼやぼやしていた。今全国で、食品偽装の内部告発が、激増している。4倍あるそうだ。月に2000件。担当の職員がやはり2000人。なかなか処理しきれないらしい。比内鶏の件で言えば、以前からこう言う事だろうと言う事は、私は指摘した事もあるし、養鶏関係者なら想像のつく話だ。ミートホープの社長が、思わず漏らした「安いものばかり求める。消費者が悪い。」本音は比内鶏にもそのまま当てはまる。比内鶏は会社名で、比内地鶏が商品名。こういう場合、商品名「あきた比内鶏」はあり得る。

今回の副産物が3つあった。最初は比内鶏がおいしいかどうか、ブロイラーとの食味テストが、テレビなどで何件かあったそうだ。判別付かず。長年の主張が、やっと認められたような気がする。「鶏種で鶏肉の味はさして違わない。」10円の年寄産卵鶏を「おいしい、さすが、比内鶏は違う」など、エセグルメの方はご苦労さん。鶏肉の味は育て方で違ってくる。特に、餌。あるいは放し飼い。食べる年齢での食味の違いはある。これが2番目の副産物。今回は廃鶏と呼ばれる産卵率の下がった鶏が、充分肉として、食べることができる。こう言う事も確認された。ミートホープの社長は、刑に服した後は自分の食肉の技術を生かして、ボランティアをしたい。こう言われているそうだ。そんなボランティアはあるのかどうか。と思うが、この廃鶏をおいしく食べる技術があるなら、これは業界注目の技術だ。硬い肉を柔らかくする方法。果実酵素を利用して、パイナップルとかマンゴーとか。やったことはないのでわからないが、高価なものだ。戴いてあるのだが、こっこ牧場が食べるのを諦めたので、使わずにある。本当に柔らかくする技術はあるらしい。所がこれが食品加工には使えない、化学薬品らしい。だから、焼肉屋などで「安くて、柔らかくて、おいしい」などと言うのは、要注意。

3つ目が賞味期限切れ問題。これがお腹が痛くなって事件化したというならともかく、何処でも問題が起きていない。これだけ食品偽装が蔓延化していて、今見えているのは氷山の一角にもかかわらず。賞味期限切れで、食中毒は起きていない。要するに食べれるものを廃棄している。日本の食糧輸入の半分は捨てるためだそうだ。家庭の冷蔵庫から捨てられるものが、一番多いい。賞味期限切れ。これは本来、生産年月日だったもの。消費者が食品の賞味期限を決める能力が無くなった為に出来た。のか。

中国の肉まんテレビは衝撃的だった。日本でもああいうテレビを作ったらいい。創作の方が本質を表わす事がある。食べ物は本来、自分で作るもの。それを他人にお願いするのだから、よほど他人を信頼が出来ない限り、危険は付きまとう。中国と言う国や中国人との間に、信頼関係がなければ、中国の食品は食べられない。それは国内でも同じで、食品偽装はあると誰もが内心考えている事件だ。その後、輸入うなぎが国産になる話は、途切れたが。国産うなぎと書かれていても、本当かな。こう思っているだろう。食品は本来工業製品とは、違う。大体の工業製品は無くても暮せるが、食べものが無ければ暮せない。日々生きると言う事の根本だ。日本全体が、食べ物を疎かにしてきた。まだまだ、根が深いと考えなければならない。

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