警察官の起こす事件

   

9月4日神奈川県警大和署の巡査長(33)が拳銃の形をしたライターを持っていた高校2年の男子生徒(16)を平手打ちし傷害容疑で現行犯逮捕された。最近目立ったのが、勤務中のストーカー殺人、自殺。親を殺して自殺と言うのもあった。全国の警察が大変な状況になっている気がする。

小田原署の交通課の警官K氏に、一時停止を取り締まっていたので、質問をした。「こんにちは、ちょっとお尋ねしたいのですが。」こう切り出した。「なんだ、そこをどけ、どけ。」こんな言葉から始まる。「どのような基準で一時停止を取り締まっているのですか。」その返答に驚いた。「そんなこと説明する必要がない。」の一点張り。最初からけんか腰なのだ。神奈川県警でも色々の警官が起こした事件が相次いでいる。恥ずかしくて、書く気にもなれないような事件ばかりだが。何処の組織でも一定比率で事件が起こるのは普通の事だ。としても、警察官の職務を利用した犯罪。そして、銃器の使用となると。普通の組織での事件と同類とは言えない。

警察の空気が悪くなっているのではないか。職場が荒れていないか。そんな心配がある。もう一年になるが、ある事件で小田原警察に、3人で相談に行った。私たちは被害者としてお願いに行ったにもかかわらず。何となく犯罪者に対する尋問のような感じがした。よくコロンボ刑事が、「私たちは疑うのが仕事で、上司への報告が厄介なんですよ。」などと言いながら、犯人に食い下がる。どうも人を疑っているうちに、疑う当人の人格に影響が出るのではないだろうか。私が、一時停止取締りをしている警官に質問した時。いわゆるネズミ捕りをしているK警官の心情は良くなかったのだろう。隠れて犯罪者を起こす人を待っている。とっさに普通の反応が出来ないのが、人間かもしれない。

誰でも事故を起こす。起こさないようにする為に取締りをする。この交通取締りの仕組みが問題ではないか。先ず、事故の起きない道路を作るべきだ。実は昨日も事故があった。ぶつかった車が炎上しかかり、消防車も出た。小田原の斎場に行く大きな曲がり角は、道路の構造が変なのだ。そこで一時停止の取締りをしている。その道路を直さないで、何10年も同じ取締りをしていても限界がある。根本原因は広域農道の中途半端な、作り方が事故を生んでいる。確か、土地買収が出来ない為、こんな変則になったと聞いた。この道路は更にのびて国道一号線につながることになった。そうなれば交通量は爆発的に増える。坊所交差点は、事故が頻発している。道路が出来た時から事故になるだろうと、地元では話題になってきた。信号をつけて欲しい、と言う要望も出ている。道路を直すことが先決なのは、誰の目にも明らか。そのおかしな地点で、隠れて取締りをしなければならない。警官の立場に立てば、気持ちが萎えるだろう。

これは、交通部署だけでないのだろう。格差の広がる社会になれば、犯罪は増える。その社会の在り様を治すことにはかかわることが出来ず。起こってくる非情な犯罪に繰り返し接していれば、どうしても、田舎の駐在さんのイメージのような、のんびり地域で慕われる警察官とは行かなくなる。いつも強面で、しかめっ面になる。そこまでは判る。だからこそと言うか、警察内部の権力的な組織の有り方を変える必要が起きているのでないか。いわゆる民主警察になる必要がある。市民の暮らしのために、努力している。その努力の方法を市民に説明をする。これは基本だろう。権力を持つものは上からの圧力で、ものを言う事になる。しかも、その取締りが、実に基準のない、恣意的なレベルで行われていれば、警察と市民の距離は広がるばかりだろう。

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