有害鳥獣駆除
舟原では猪が出る。もちろんタヌキやハクビシンは出てくる。畑や田んぼをやっていれば、誰でも一度は被害にあっている。今年から始めた舟原の田んぼは昨年も猪にやられたそうで、ずーと心配していた。今年は上の上の田んぼまででてきたそうだが、幸いに、私たちの田んぼには来なかった。向こうの事情だけで来ない訳だ。何か対策をした訳ではないので、心配は脱穀まで続く。大体に家族で来る。さつまいもを作ると、必ず来る。うちの上の畑では、しょっちゅうやられている。たぶん日本の里山では何処も同じ事情だろう。家では、上の畑のトオモロコシがやられた。それでもうやる気がめげた。上の畑にはいきたくもなくなった。こんな調子で、畑をやめる家は、全国では数知れずあるだろう。それで有害鳥獣駆除となる。ありがたいことはありがたい。
宮崎で、又有害鳥獣駆除の最中、仲間の一人を誤って撃ってしまう。むごい事故があった。お年寄りだ。もう猟友会も老齢化して、事故というと、大抵がお年寄りだ。目も衰えるし。体力がなくなるから、もう今のやり方での、有害鳥獣の駆除は無理になっている。危険なことだ。行政が依頼するわけだから、こうした事故は他人事ではない。罠を中心にすべきだ。行政が、罠を用意して、被害があるところに貸し出せば良い。罠で充分捕まるのだ。年に10頭以上捕まえる人がいる。これで暮して行けるか。などというぐらいだ。イノシシ肉は高価なのだ。
山北に暮していた時はイノシシの猟場に接していたので、恐い思いを何度もした。イノシシは知っていて、人家の方向に逃げる。そこで、人家の方向で待っていて、撃つ。所が、撃ち損じると、人家の方向に振り向いて、発射する。これはまさに私に向かって撃つ事に成る。当然にもめる。しかしは、相手は銃を持った、興奮した人だ。穏かに言った所で、どうにもならない。血走っている。警察に通報する。所が、猟友会は地域の有力者で、山北では町長の家が銃砲店だったぐらいだ。警察はぐずぐずして、猟友会側に立つ。おかしな事だ。これが、農家の為。有害鳥獣駆除と言う大義名分もある。何度ももめた末に、狩猟方法に協定書を作った。これは、代々木の方にある。猟友会の本部との相談の結果だ。
檻で捕まえるには許可が要る。しかし、柵ならばいらないそうだ。だから上部が開いた、罠で捕まえるらしい。これが、かなり有効らしいから。是非、小田原でも、貸し出し用の罠を。行政が作ってくれないものか。