のぼたん農園の新しい機械

のぼたん農園にトラックターが戻ってきた。半年も修繕に出ていたのだ。のぼたん農園ではすぐに使う予定もなかった。それに戻ってきても雨ざらし状態なので、預けて置いた方が良いと言うこともあった。これからトラックターで代掻きが始まる。
戻ってきたと同時に、フレールモアーを付けて戻ってきた。何しろのぼたん農園3.6ヘクタールはすごい草の海である。手刈りでは到底無理な面積である。道路部分だけでもフレールモアーで刈ろうという計画だ。
しかし、まだ調整途中でなかなか上手く作動しない。草がよく切れないので、刃を替えようと考えている。果たして出来るだろうか。まだまだ課題がありそうだ。かなり古い中古を買ったので、調整を十分にしなければ上手く行くわけがない。
トラックターに3点のワンタッチジョイントでつなげるのだが、微妙にサイズが違っていた。ボルトの太さが大分太いので、サンダーで削って合せた。三点のずれは、切断して、溶接して位置を合せた。その上にユニバーサルジョイントが短い。
これは2つつないで連結。その上にトップリンクもわずかに短い。そこでトップリンクは交換した。これで一応トラックターに付けて、動くようには成った。試運転して一応草は切れた。それでのぼたん農園まで運んだ。そこからまだ課題があった。
VベルトがSB46が3本なのだが、これが石垣では売られていない。そこでLB46で代用しようとしたのだが、これが少しきつい。それでも何とかはめ込むことが出来た。しかし少しきついので、押さえのローラーが側面の金属にあたる。
当たると熱を持ってしまい、どうも擦れた熱で着いて来たベルトは切れたようだ。古いものだったから、切れても仕方がない。ローラーが当たらないように、おおいをとっていれば良いのだが、覆いの金属のケースの幅を広げることは出来るのだろうか。
そして次は刃だ。どうもついている刃が摩耗していて、切れ味が悪い。交換刃を買わなくては成らない。ネット注文で交換刃を調べるのがなかなか難しい。どうもいま付いている刃は、代用品のようだ。それはいいのだが、止めているボルトが、摩耗して錆びて、外れるかどうかが課題だ。
次々に問題が出てくる。もう一つは回転速度のようだ。早く回転させると草は切れるようだが、どのくらいの速さで良いのかがまだ分からない。いずれ刃は測って注文して、取り寄せたい。その間はすこしづつ作業をして様子を見ようと考えている。
もう一つ来たのが軽トラダンプだ。いままで軽トラがなかったので、不便をしていた。農家に軽トラがないのでは、どうにもならない。軽トラは買うことにしていたのだが、どうせ買うならダンプが良いと言うことになった。土をかなり動かす必要がある。落ち葉や堆肥や選定チップも運びたい。
ダンプが出来る軽トラは普通マニュアルである。オオトマ車を探したがなかなかない。小田原に行った時に、南足柄市の前から何回か軽トラを買ったお店によってみたら、幸いなことに軽トラのダンプがあった。もう買うしか無いと思い購入した、4万キロで40万円だった。
運送費は船便で9万円だった。石垣にはないのだから仕方がない。小田原から金沢に行く日に早朝に軽トラダンプで有明のフェリーターミナルまで行った。9時について、すぐ預けることが出来た。御陰で東京駅には10時過ぎには着いてしまい。大分早く金沢に着けた。
金沢から、名古屋に出て石垣への直行便に乗って帰った頃に石垣港の南西港運から電話があり、もう着きましたと言うことだった。どうも予定の舟より一つ早い船に乗せてくれたような気がする。台風で火曜日の便がだめと言われていたのだが、火曜日の船が動いたようだ。
ダンプはそこそこ調子が良い。小田原から有明まで高速道も乗ったのに問題が無かった。重い荷物の上げ下ろしもしたが、問題なかった。これから大いに利用したいと考えている。早く倉庫が出来れば駐車スペースも出来るので、安心して止めることが出来るようになる。
ダンプはいま干川さんのところに置いてある。トラックターのロータリーも置いてある。ロータリーをダンプに乗せて、のぼたん農園まで運びたい。しかしこれがなかなかできない。重たいので、ユンボが来た時に持ち上げてもらわなければだめだ。田んぼの代掻きもしなければいけないから、早くロータリーが来て欲しい。
次にあったら良いというのが、ユンボだ。バックホウ、油圧ショベル、パワーショベルだ。土木工事があれこれ必要なので、どうしても借りているだけでは無理だ。ただし直すことが難しいので、その点が課題になる。もう少し直し方も勉強したら、ユンボを買いたい。
ユンボがないと作った道がすぐ通れなくなる。柵の周囲の道路に牧草があると、水牛が柵を壊して食べようとする可能性がある。水牛の柵や溜め池の設置も難しい。一番の課題は、牧草の中に出てくるススキだ。これを根こそぎ抜かないと、いつの間にかススキが増えて行く。前牧場をやっていたときも、ススキが増えたことで挫折した感じだった。
水牛はかなりなんでも食べるのだが、放し飼いにしていると、どうしても嫌いな草が増えている。これが続くと牧草がなくなってしまう。良い牧草地を作るためにはススキを退治しなければならない。さすがに除草剤は使えないのだから、ユンボで抜根するしかない。
まだ田んぼの造成工事が一つある。8番田んぼを移動しようと考えている。理由は水がその方が安心だからだ。2番から水を通しておけば、水が足りなくなることはないだろう。8番はぬちぐすい診療所の田んぼだ、とても熱心にやっているので、来年水を切らすことはしたくない。
ユンボが買えないとしても借りてでもやらなければならない。どうせならこの際ユンボを買って思い切ってやった方がいいだろう。石垣のどこかにユンボはないものだろうか。本気で探してみよう。置いてあるところに尋ね歩いても良いぐらいだ。確か名蔵にはユンボがあるところが2カ所あったから、まず聞いてみることにしたい。リースで使うにしても近ければ搬送代がいくらか安いかも知れない。
自給農業では機械はできる限り使わないに越したことは無い。しかし、手作業で出来るところは手作業で行い。機械を使わなければ出来ないことは、円りょんなく機械を使うべきだと考えている。農園が完成すれば、手作業だけの自給農園になる。
機械を使う理由は私が歳をとったからである。のぼたん農園の完成を自分の手で達成するためには時間が少ない。そろそろ始めて1年が経過しようとしている。5年で土木的な作業は終わりたい。その後は農法の定着と言うことになる。