急激な円安が進んでいる。
過去最大のジャンボタニシを発見。のぼたん農園に生息していた。50年以上田んぼでは無かったところにいたのだ。鳥が運んだのだろうか。
ロシアのウクライナ侵攻で円安が加速している。17日には対ドルで一時1ドル119円台を付けた。1週間あまりで4円ほど下落し、主要通貨のなかで下落幅が一番大きい。日本は資源高が進む状況では経常赤字になりやすくなった。
円安が日本の経常赤字を拡大させる。財政赤字の莫大な日本にとっていよいよ苦境が迫ってきた。それでも株価はそれほどの値下がりに無い。国も、個人もお金を株式投資以外の投資先を見付けられない。お金があれば、自分に投資する。
絵の具が日に日に高くなっている状況である。しばらくは購入を控えるほか無い。といってもさらなる円安に進みそうである。いよいよ日本の絵の具を使うことになるのか。特定の色以外ならば慣れれば何とかなるのかも知れない。
円安の原因は日本が輸出産業の国では無くなった事による。販売力が低下していて、資源輸入国であれば、ロシアの軍事侵攻で、経済封鎖が行われて世界経済はコロナ以上の衰退が起こる。こう言うときに一番打撃を受けやすい日本は当然円安が進む。
以前の日本であれば、世界で問題が起きる緊急時には円高に振れた。比較して純資産の大きかった日本は、緊急時の円高と言われたのだ。ところが今回は一気に円安が進んでいる。それに対して日本政府は何の手も打たない。日銀も対応をしない。出来ないと言う方が正しいのかも知れない。
円安が日本の大企業を有利にするという側面だけを見てきたからだ。その結果食料輸入に頼り、エネルギー輸入に頼る日本。国民の消費生活は円安の影響をもろに受けている。円安に振れれば、安いと言われる給与が海外に競べてさらに下がるという結果になる。
このまま行けば景気の減速と物価の上昇が同時に進むスタグフレーションのリスクが高まっている 。安い給与の労働者だけが日本の評価になる日が来るのだろうか。中国の企業が日本に工場を作る時代が来るのだろうか。
すくなくとも外国人労働者は日本には働きに来なくなるだろう。日本人が海外に出稼ぎ労働に行くのだろうか。また海外移民の時代が来るのだろうか。大変な経済不況の入口にいるのかもしれない。いまできる限りの対応をしておくことだ。
いまの日本の若い労働者には肉体労働者としての力量が無い。肉体労働を出来ない人が増加しているのだ。72歳の私が、20代の若者と働いて、私より働ける人は少ないと感じている。私ではとうてい海外で肉体労働は出来ないだろう。日本の大半の若者が、海外で肉体労働に耐えうるとは思えない。
こうした「安い日本」が現実である事をまだ日本人は自覚できていない。これが一番の危うさだ。高い技術力の国日本。新しい技術や製品を開発できる日本。こうした時代は過ぎ去った。この自覚から再出発するほか無い。いまの悪い状況を悪いと認識すら出来ないのでは、新しく訪れる危機の時代への対応策は打てない。
一番の原因はあの長いアベノミクスの最悪の時代の結果だ。一番重要な第3の矢が失速したのだ。にもかかわらず、アベノミクスは成功したという政府の認識がつづいて、選挙民はいまだ自民党を支持している。これではますます日本が苦しくなる。悪いという状況をまず理解したい。
放たれなかった第3の矢とは新産業の創出である。新産業とは新エネルギー開発だと私には思われた。20年前には日本が先行していたこうした分野が、その後衰退の一路を歩んだ。何故だろう。アベ氏がだめだっただけでは無い。アベ氏を支持した日本人が悪かったに違いないのだが。
アベ氏に依存し、アベノミクスは買いだ。と思い込んだ間違い。アベノミクスは売りだったのだ。だから、いま円安となっている。半導体が世界で不足している。その昔半導体をリードしていたのは日本だった。何故半導体産業から日本は脱落したのか。
1980年頃は日本が世界の半導体市場を席捲していた。日本高度経済成長を支えた産業の一つが「半導体産業」であった。1988年度の日本の半導体の世界シェアーはなんと50.3%で,アメリカが36.8%,アジアが3.3%であった。 いまでは想像すら出来ない。
地獄のアベ政権は,グローバル化・新自由主義に洗脳されて「自国の産業,自国の商品にはこだわらず,モノは世界で一番安ものをどこからか調達し,消費すればよい」と考えていたのだ。主食作物など作らないで良いというのがスガ政権であった。
日本的な強い商品を捨てて,世界市場で価格の切り下げ競争に翻弄された。拝金主義の蔓延。培った技術力を捨て,新産業の創出能力を衰退させてしまった。海外に工場を移し、生産活動を海外に移したことにより国内の職場が無くなり,GDPは減っていった。
1985年ころの日本のGDPは世界の16%以上を占めていたが,今や6%以下になっている。それはアジアの各国の成長と言うことでもある。日本はアジアの中堅国になった。その自覚の上に立ち、日本の経済政策を根本から見直さなければならない。
いつ株価が下がり始めるのか不安で成らない。海外資本が日本から離れ始めれば、いくら政府が買い続けたとしても、株価維持は出来ない。そんな日が近づいている気がするのだが大丈夫だろうか。いまできることは食料生産を自らが始めることだ。
様々な輸入品は高騰していく。生活費が一気に上がるだろう。こうなれば本気で自給生活を考えるほか無い。先ずは田んぼをやるのが一番である。田んぼをやっていれば食料に関しては切り抜けるはずだ。食べ物が確保されていれば、何とかこの危機を乗り越えられるはずだ。
こう言うときがいつかは来ると思っていた。その日のために、自給技術をみがいてきた。「小さな田んぼのイネ作り」は初めての人でも、田んぼができるように書いた本だ。この本読んで始めて貰いたい。分からなければmailで問い合わせて貰えば、分かる限りお答えする。
厳しい時代を乗り越えるためには、仲間を作ることだ。良い仲間がいれば、何とかなる。自給生活は一人でやれば1日2時間働かなければ不可能だ。仲間とやれば、半分の1時間になる。そうして次の時代に繋いで行くほか無い。