タマネギの播種
9月16日タマネギの会として、諏訪の原圃場でタマネギの播種をした。今回、小田原有機の里づくり協議会で、大仁農場で指導に当たっていた、伊藤先生にみていただけるという事でお願いした。諏訪野原の有機農業塾に関しても、見て頂いた。播種にはほぼ午前中いっぱいかかった。品種はネオアース。一人10gずつの種。19人分。18人の参加であるが、一人分後から参加したい方がいた時の為に加えた。価格は25000円も種代がした。3,5dlである。種代だけで、ひとり1400円である。予定と違う播種方法を行ったので、種はだいぶ余った。余った分は苗床の方に播いた。苗床の用意は、2週間前に二見堆肥を一袋を36mに入れた。そしてトラックターで耕運しておいた。同時に、土ぼかしを作っておいた。セルトレーの苗土にした。セルトレーと苗床直播の両方を行う。セルトレーは288穴を3つ使う。山土と土ぼかしを混ぜて使う。指導を伊藤さんという方にお願いした。伊藤さんは今は近くで農園を開き指導にもあたられている。まずフラワーガーデンでタマネギ全般の講義を頂いた。ほぼ一時間であった。
タマネギの播種適期は20度。9月中旬が良い。品種によっては少しづれる。タマネギは嫌光性があるので、1㎝は覆土しなければならない。土は案外に光りを通す。他の野菜類のような浅い播種では、発芽しない。種をまいた後、麦わらを細かく切って被せ、さらにその上に遮光シートで被わなくてはならいない。これは今までやっていなかったことだ。また発根がとても弱く、雑草取りの時に、少し根を動かしただけでも発芽が止まってしまう。だから、雑草は軽く引き上げ、根際できると良いとのこと。水やりも難しいとのこと。乾かすといけない。播種後すぐ遮光シートの上から、水をたっぷりとかける。直接かけると、流されてしまう事もある。後はぬれていればそのままでも大丈夫である。5日から7日で芽が出てきたら、すぐに遮光シートは剥がす。その後は根を切らない管理が重要になる。玉ねぎは根が傷むと成長をしない。根が乾くのも良くない。風で煽られ土が飛ばされてしまうのも良くない。霜で持ち上げられることも根を痛めることになる。黒マルチで覆う。あるいはパオパオで覆うなどすると良い。タマネギの種保存は、1時間天日干しで、そのあと2日間の日陰干し。根切り虫にやられることが多いので、その点ではセルトレー蒔きが優れている。ベットの播種する場合は、10㎝巾に線をひき、種は一センチ置きにまく。燻炭を使う事はとても良い。
写真はすべてが終わった翌日に撮影した。当日は、苗土の準備など大わらわで、とても他のことをする余裕がなかった。一人欠席で17名が参加した。昨夜雨がかなり強く降ったので、水やりはもう大丈夫だろう。名札には自分が蒔いた、セルトレー3枚を並べた前に名札がある。先生には苗を植え付けるときにもう一度来ていただけることになっている。
農作業の指導には、2つあると思った。一つは座学である。畑での立ち話での指導では、出てこない話が沢山ある。ゆっくりと教室で講義するという形になると、話が整理される。必要なことが漏れない。総合的な理解に進む。もう一つが一緒に栽培してみることである。畑は土壌条件が違う。環境も違う。他の圃場でのことと同じとは到底言えない。作物を見ながら細やかに対応する姿が参考になる。だから、同じ条件で栽培をすることが指導の原則である。先生のやり方を見ながら、生とは自学自習する。これが2つが農業指導の原則である。同じ条件で栽培していて、よくできている人から学んでいる。そばの畑では農の会の指導に当たっている2人が似たような畑は行っている。しかし、隣ではあるが条件が違う。もうこれであまり参考にはならない。やはり、すべて同じ条件で並んで作っている人のやり方の方が分かりやすい。よくできている人のやり方が一番の参考になる。今度は指導に当たる者も同じ条件で栽培するべきだと思う。