田植えの準備は進む
手前が10番の里地里山の田んぼ。右奥の草のあるところが、大麦のある8番。アラオコシが終わり、畔切りが終わっている。畔の側面の土を一度削り落とす。こうしないと畔塗をしても、良い畔にならない。朝田んぼから戻り、もう一度ブログに写真を入れた。
5月26日と27日が田植えである。田植えの準備はは着々と進んでいる。20日に半分の代掻きが終わった。23日に残りの代掻きを進める。23日にずらして遅らせているのは、大麦が収穫できるかもしれないからだ。大麦が7番と8番の田んぼに撒かれている。その為に、7,8,10番の田んぼは残っている。当然だが、苗代の田んぼの3番も残っている。その為に少し複雑になっている。予定通り進んでいるのは、みんなの能力が高まってきているからだ。出来るだけ説明をしないで進めるようにしている。見よう見まねでやる。そしてそのことで、判断力を高める人は高めることができる。そのことの方が大事だと思う。それ以上に私が人に言われてやるのが嫌いだからだ。人にこうやれと言われたらわざわざ違う方法をやるような天邪鬼だからだ。それは発達障害のところがあるためと今は自覚して気お付けているところだ。それぞれに勝手にやりながら、全体では何とかなるというのが一番良い関係という気がしている。この何とかなるは、一人の何とかなるより、ずっとよくなるから不思議だ。人間の思いというものはそういうものではないか。
左の2本が欠ノ上の直蒔き苗床。4葉期。少しづつ色ムラがある所の理由を考えるのが面白い。右端の苗箱方式は苗取りが半分終わっている。
苗は4葉期である。田植えの時は5葉期である。5週間で5葉期というのがすんなりした成長だ。この計算には発芽までの日にちが入っていない。発芽までに5日かかれば、このいつかはどこに行くのか。ところが、2週間たてば、2葉期になっている。葉の数え方がおかしいのかどうか、不完全一葉というようなものがあるから少しややこしいが、ともかく私が考える4枚目の葉はそれまで3枚目とは全く違う、イネらしい葉になる。大きく幅が出て、弓なりになる。4枚目の葉から、5枚目の葉に移る時には、株の根元がぐんとたくましくなる。そして分げつが出始める。ここまで来れば苗は一安心である。苗半作だから、苗8分だから、成功したようなものだ。全くそんな気にはなれないけれど。第一段階は成功である。すんなり、たくましく大きな苗になるには、当たり前すぎるが、良い土壌と良い水と太陽である。良い土壌とは発酵土壌。良い水とは新鮮で温かい水。そしてお天気次第。
根本がしっかりしてきている。少し色が黄色っぽく映っている。もう少し緑は濃い。葉先の露羽が活動している証。葉などにくびれなどないこと。4葉期の着目点は葉先がさび病のように枯れてくることだ。今年は見当たらない。この時期の苗でも分げつが盛んなものと、そうでないものがある。
今年は2度代かきの稲葉方式を試している。イトミミズは全く出なかった。最初の代掻きから、3週目にコナギが出始めた。コナギは結構出た。そこで2度目の代掻き。もう一度代掻きをするというが、これは今のところできそうにないが、23日に余裕があればやってみよう。トロトロ層を作っているのは、腐植質だ。漉き込んだ緑肥がトロトロ層を作り出す。こう考えた方が自然な気がする。欠ノ上ではミジンコの大量出現がトロトロ層を作り出しているように見える。ミジンコが大量に出現するのは、そばかすを撒くからだろう。ミジンコを含めて小さな虫たちが田んぼに出現するのは、腐植の混ざった土壌の為だろう。
畔塗が終わり、田植えを待つ2度目の代掻きも終わった1番田んぼ。右側が久野川である。