待機児童は無くならない
恐ろしい国になってしまったものである。保育園落ちた日本死ねと叫んだ人がいた。確かアベ総理大臣は参議院選挙前に2017年度までに40万人分の保育の受け皿を確保して『待機児童ゼロ』を目指すとしたはずだ。総理大臣が宣言しても待機児童は増えている。本当はやる気がないのか、無能なのかのどちらかである。まさか日本の政府が、待機児童を減らす能力がないとは思いたくない。そこまで無能であればもう日本政府に期待したところで無駄である。やはり、やる気がないと考えた方がまだましである。「保育園落ちた日本死ね」と言われて、反射的に待機児童を減らすと宣言してしまったに過ぎない。いつもの口先の参議院選挙対策だけのことだったのだろう。この口先だけというのが、アベ政権の特徴だ。アベは買いだ。アベノミックスに任せろとこれも世界中で宣言して歩いたが、結局のところ日本の経済は一向に良くならない。経済先進国の中では最悪である。理由はやる気がないのか、無能なのか。これに関しては能力を超えて無理だと思う。
アベノミクスで最も肝心なことは新しい産業の創出。第3の矢だ。これが全く出来ない。これは産業界の日本の実力であり、政府の方針のなさではなかろうか。すでに第3の矢は放たれたなどと、うわ言を叫んだことすらある。待機児童を減らすことは、女性活躍社会を作るには必須のことだ。当たり前すぎて、書くのもはばかれるほどである。官民挙げて保育園を作ればいいのだ。お金が莫大にかかるし、難しいことであるのは当たり前だ。しかし、それが日本を正す道だ。それこそ行政が能力を発揮すべき仕事だ。政府がやるべきは規制緩和だろう。民間がやるにしても民間がやる気になるような条件を政府が作り出さなければならない。保育園の事業に経済性さえあれば、そう難しいことではない。新産業の創出よりは簡単である。しかし、一向に進まない。場所がないとか住民が反対するとか、この程度のことで政府に乗り越える力がないはずがない。市町村の当事者がサボタージュしているのか、政府の政策が見当違いなのか。
ところでこの待機児童減少が出来ないアベ政権、経済もだめなアベ政権を国民は大いに支持している。その原因は電通方式のイメージ戦略の成功である。アベゆるキャラを筆頭にして、ただただ国民の支持を集めようという戦略である。フィリピンでも、アメリカでも、ロシアでも、末期的な政治の状況なのかもしれない。アベマリオを見た人が、そんなに東京オリンピックまで総理大臣でいたいのかと感想を述べていたが、なるほどそう見せるのはさすがにうまい。アベマリオの目的は、憲法を改正して戦争の可能な国ならねばならぬと思い詰めてた結果なのだ。情報操作がアベ政権の力量だ。経済が先進国中最も悪くなった国なのに、その自覚を国民が出来ないでいる。
1、保育士の資格があっても、保育士の仕事をしない人が増えている。給与待遇が悪いことが最大の原因であろう。
2、予算が足りない。これは公約したのだから優先して行う以外にない。「試算によれば、日々の運営だけでゼロ歳児1人につき1カ月35万円程度の経費がかかるといわれています。保育にかかる費用はゼロ歳児が格段に高く、それ以降は低くなり、4歳では1人あたり1カ月でだいたい8万円くらいになります。これに加えて、保育所を新設するには建物などの固定的な費用もかかります」と書かれていた。
3、保育所が不足するために、少子化が起きている。これはフランスでは克服されたとよく言われる側面だ。日本にできない原因は、こうした基礎的なことに力を入れる余裕がないからだろう。
4、女性活躍社会と言いながら、企業で活躍している女性が子育ての為に仕事を止めるとすればどれほどの社会的損失になるのだろうか。