稲刈りが終わる

   

 

欠ノ上田んぼの稲刈りが終わった。9日から始めて、10日は全日12日、14日は半日づつやって稲刈りが終わった。つまり、丸3日かかったことになる。例年2日の作業だから一日余分にかかった。倒れかかったところが多く、手刈りせざる得ない部分が多く、時間がかかった。それでも何とかできたのだからよかった。役目を果たせたような安ど感がある。役目というのはなんとなく里地里山の暮らしと自然に対する役目である。ここに暮らしているのだから、動けるうちはやらねばという思いがある。稲刈りをしながら思ったことは土壌の状態が変わってきたという事だ。以前と比べるとずいぶん乾かない田んぼになった。畑から田んぼに転換して、7年目である。耕盤ができて来て、水のタテ浸透が減った結果のような気がしている。一度降った雨がなかなか引かない。足跡にたまった水が3,4日も乾かなかった。土壌の性質がどんどん粘土質に変わってきているような気がする。来年は中干を入れたり、早めの水切りをしなければならないだろう。

水持ちが良くなったという事は田んぼ土壌としては悪くないことだ。特に棚田に於いては田んぼが冷えることがある程度防げる。早朝だけ入水するというような貯め水の管理ができる。藁や堆肥や緑肥を入れてきた効果もあると考えたい。水管理を少し変えなければならない。今まで、ざる田で水持ちが悪いという前提で考えていた。倒伏した理由の一つはこの水管理が土壌の変化に対応できなかったこともある。もちろんそれだけではないが。稲刈りをしていて、株の分げつが少ないと感じたのは、2番と10番である。10分げつから15分げつ位である。倒伏の多かった3,4,9番は20分げつはあった。やはり倒れるぎりぎりに作らなければ収量はない。2番、10番の2つの田んぼは緑肥が出来なかった。そばにある木が大きくなってしまい、日照の不足も起きやすい田んぼである。今年の後半の日照不足が影響したかもしれない。

病気に関しては、9番がやはり小黒菌核病と思われるものが出た。ツトムシはイチモンジセセリが目立ったが、稲にはほとんど影響しなかった。カメムシはたまに見るくらいは居たのだが、畔草を刈らない考えは良かったように思う。稲には影響はほとんどなかった気がしている。今年から株間を広げ、29センチ角にしたことは、良い結果になっているように思う。穂数は減ったようには見えない。分げつの増加で補われたように感じた。作業の軽減は大きかった。雑草の出方という意味では、ヒエは相当に減ってきている。かなり浅い水管理もしたが、ヒエは目立つほどには生えなかった。脱穀が16日になる。脱穀したらすぐに耕して、緑肥の種は蒔きたい。4番と9番は大麦にしたらどうかと考えている。2番5番6番10番はレンゲ。1番3番は赤クローバー。7番、8番がヘヤリーベッチかからしな。11番は冬季湛水。

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