稲の倒伏について

   

11番のもち米の田んぼ。9日の撮影。地面につくほどではないが、全体が傾いた。徐々に回復の傾向。13日現在では、ほぼ立ち直った。

稲が関東豪雨の際、傾いてしまった。周辺が案外に倒れていないので、私の栽培への反省もある。一言で言えば欲張るからこういうことになる。今までのところで分かったことを記録しておきたい。すぐにも書き留めておこうかと思ったのだが、水没し、流されてしまった、田んぼを思うと、申し訳なくて些細なことを書けないような気分だった。それでも、来年のための田んぼだ。欠ノ上全体で考えると、倒れたところと、倒れなかったところがある。その理由を考えてみることが必要だろう。

隣の10番の田んぼはほとんど倒れていない。奥の、9番は倒れている。不思議に水口、水尻が倒れる。水の湧いている個所は倒れる。水路からの浸透する場所も同じだ。

3番、4番は毎年一番倒れやすい。ここの場合田んぼの下に水道がある。苗代も行った。少し回復して、何とか、穂が地面につくことは避けている。雨もあったが、だいぶ風当たりが強かったようだ。風の方角に従ってなぎ倒された傾向がある。13日現在、一部を除いて、立ち直ってきたが、かなりぎりぎりの状態には変わりがない。

稲が倒れる原因は、大きく3つぐらい考えられる。1、稲が大きくなりすぎる。背丈が大きいということと、稲穂が大きいという2つがある。2、稲が硬くない。稲の茎が細い場合と、太さはあるが柔らかいという場合。病気が出て柔かくなる時もある。3、田んぼの土壌が軟弱の場合。今回の場合、稲が柔らかいということが一番大きな原因に見える。その原因は日照不足とケイ酸分の不足があるのかもしれない。今年は2度日照不足が続いた。特に8月後半からの3週間ぐらいの日照不足は稲が硬さを増すことを抑えた感じがする。

倒伏してしまったらどうするか。できるだけ静かに回復を待つ。水やりを続けることで、稲が立ち直ることもある。べったりと倒れてしまえば、3本づつ結わくぐらいしか方法はないが、根元が折れたりして、場合によってはさらに悪いことになる。かしいでいるくらいなら、たいていの場合は戻る。もちろん状況によってさらに倒れてゆくこともある。稲の状態次第なので、ここは慎重に対処しなけらばならない。

今日もう一度ゆっくり調べてみた。どうも今回の倒伏は小黒菌核病というもののようだ。穂が出た後雨が続いたために出たようだ。対策としてはカリ不足。秋起こしをしてみる。

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