マクドナルドの異物混入
マクドナルドでビニールの混入が起きた。さしたることでもないのに随分騒ぐと思っていたら、次々過去のもみ消された異物混入が明るみに出てきた。中でも歯の混入と言うのには驚いた。中国でチキンナゲットを生産していた時にじつに不衛生な状態で生産されている、映像が出た。床に落ちているものを拾ってまた入れてしまったり、期限切れの鶏肉を使ってきたという事だった。私は、間違ってもひき肉を食べる事はない。外食をするとしても、ハンバーグとか、肉団子だとかは食べない。良く平気で食べていると思うばかりである。今回ビニールの混入と言うが、これがさらに細かければ分かるはずもない。たまたまある程度大きかったからわかったという事だろう。以前北海道のミートホープと言う会社が、牛肉のミンチの偽装と言う事があった。牛肉の脂を使い、どんな肉でもミンチして牛肉にしてしまうと言う加工法だった。このミンチの方法で、文部科学大臣の受賞していた人だった。
行政には早くから、内部告発があったのだが、行政もつるんでいて、放置しただけでなく、査察の情報を事前に流していた。その確か、田中社長が捕まって主張した言葉が記憶に残っている。「消費者は安い肉ばかり求めすぎる。」こう嘆いていた。消費者の求めに応じておいしい肉を提供したのに、何故悪いのだと言わんばかりだった。マクドナルドのハンバーガーはネズミの肉が入っているという事が、何十年も前から言われていた。どうもそのネズミと言うのは、カピパラの肉の様だった。田中社長は腐った肉でも、最高のミンチにしてしまう技術があったそうで、今でいえば、熟成肉と言うような事なのか。ともかく、得体の知れない挽肉は外食では避けると言うのは、昔から当然のことだと思っていた。その原因は肉屋だった友達がいて、そこでは食肉偽装が当たり前だった。毎日馬の肉が運び込まれるのだが、その肉屋さんでは馬は売られていなかった。
マクドナルドは大きすぎるのだ。あんなに大きな世界企業で、ハンバーガー屋をやる事がおかしい。例えば家ではどうだろう。先日、白菜で水炊きを作った。そうしたらなんと、カメムシが混入していた。食べてしまってじゃりっと言う不気味な触感が口に残った。寒くなったせいか、葉の間にカメムシが隠れていたのだ。自分で作ったのだから、仕方がないで終わりである。その後も美味しく水炊きは食べた。私は物をよく洗わないで食べてしまうから、そんなことはしょっちゅうあるが、いまではカメムシの触感を自慢話しにするくらいの事だ。しかし、世界的大企業となると、カメムシ1匹が何億円の問題になる。しかし、本当に何も入らないかと言えば、何も入らないようなシステムは不可能だと思う。今回の事では後から表ざたになった事がいくつもある。何処かに、クレーマーなのだろうとか、黙っていればそれまでだという事で、やってきたはずだ。多分、マクドナルドだけではない。
外食をしなければいいのだ。特に挽肉は避けた方がいい。異物の混入ならまだ分かるかもしれないが、食肉偽装ならまずわからない。賞味期限切れの肉をミンチに混ぜてしまう等、どこにでもあると考えた方がいい。マクドナルド自身が今回の対応を正しかったとしている。異物がある程度入る事は、不可抗力と考えているのではないか。ビニールの異物が、確認し易いように、青にしているという事は、混ざる前提なのだろう。しかし、プラスチック部品が割れて混入した方では、何故青にしなかったのか。すべてのプラスチック部品は青にしておけばいい。どうも過去の事件でなかった事にした異物混入の指摘を、クレーマーの抗議の可能性を考えているのではないかと感じられる。そうした抗議に対する、マニュアルもあるのではなかろうか。いずれにしても大きすぎるのだ。些細なことが、大企業の命運をかえる。その為に、些細なことの対応が、おかしなことになる。