ささえあい久野・ひまわりの会

   

足柄平野 中盤全紙 家のすぐそばの眺めの良い場所である。犬の散歩で、ここまで良く行く。何と恵まれた所に住んでいるのかと思う。そういう気持ちがが、眼に反映して、景色は見えているのだと思う。それが描けるかどうかである。

久野では、地域の福祉コーディネーターの会が中心になって、お年寄りの福祉サービスを始めた。地域の支え合いを提案する「ひまわりの会」。久野区民会館の一角にスペースを整備し拠点を作っていた。生活支援サービス活動を行うということだ。先日久野のすべて世帯に案内が配布された。様々な支援を必要とする人達が、低料金で支援を受けられる仕組みである。将棋を指してもらいたいとか、一緒に買い物に行ってもらいたい。庭の草むしりをお願いしたい等、1時間400円である。ごみを出してもらいたいは、1回100円と書かれている。小田原にはすでに動き出している先行地域の支援活動があって、これを参考に作られたそうだ。東京では、全市上げての活動地域もある。まず、アンケートを行い、ボランティアで支援活動に参加したい人を募集した。この時の結果が、200人を越える人がやれることがあれば協力したいと申し出たのだそうだ。そして集まりを持った結果、40数名の登録サポーターが生まれたそうだ。

先日、利用パンフレットの配布に見えた方は、たぶんこの地域でサポーターに名乗り出てくれた人ではなかったかと思う。申し込みは電話&FAXで 22-0127 受付日が火曜・金曜の10時から12時だそうだ。その他の時間でも留守電で受け付ける。私は現在、65歳である。そろそろ高齢者だけの家族に成る。当然、どこかで自分だけで暮らしてゆくのは限界が来る。車に乗れる間は何とかなるだろうが、車に乗れなくなれば、舟原で暮らすのは無理だと思っている。75歳くらいが限度だろうか。人にもよるから分らないが、その時までなら舟原に暮らせる。車に乗れなくなったら、どこかの老人施設に入ろうと考えている。あと10年あるので、と言うくらいの気持ちだ。しかし、すでに舟原でもそういう家は必ずある。今度、高齢者セフティーという、役所や警察を自治会の役員で案内をして、75歳以上の方の訪問活動をした。その数は、86世帯の集落で41名ほどと成っている。

半分近くの世帯に75歳以上の方が居られるということである。もちろん老人だけで住まわれている家も、複数ある。昔あった地域共同体と言うのは、生活が農業という同じものであって成り立った。農作業の共同にはじまり、子供やお年寄りをみまもり、子供を育ててゆく、という事に自然成っていたのだろう。しかし、暮らし方が様々に変化して、自然に互いの家族に関して、知ることもない。また、個人情報と言うこともあり、あまり自分の家庭のことを知られたくないという気持ちも当然ある。困ったことを知られたくないというのは、誰にもある。しかも、日ごろ付き合い、良く知らない人に、家族や自分の困難を伝えると言うのは、中々出来ることではない。隣近所の方にはむしろ、かかわってもらいたくないということも、自然な感情ではないだろうか。

本来であれば、地域での暮らしの見直しと言うことに成る。しかし、もうそういうことを言っていられるような状況ではない。すでに、地域は暮らしの連携という意味では緊急事態なのであろう。だから、もう昔の地域を考えての、福祉支援は不可能になっている。そこで「ひまわりの会」のような新しい、仕組みを作ることなのだろう。この支え合いと言うことの意味は、支える人と支えられる人。こうした一方方向の関係でなく、互いに支え合うということなのだそうだ。支える人が支えられる。こうした関係を作ってゆく精神を、代表の久保寺さんと言う方が話されていた。良くここまで立ち上げられたと思うが、今後の運営もなかなか大変なことに成るだろう。老老介護ではないが、元気なお年寄りが中心の活動になる。若い人たちの忙しい暮らしを思うと、次世代へどのようにつないで行けるのかが、課題の様な気がした。必要な大切なことだと思うが、今の私の生活の状況では、加わる時間的余裕が全くない。

 - 地域