デング熱の感染経過

   

飯山周辺の山 中盤全紙 飯山あたりの風景はいかにも里山と言う場所が、まだ残っている。秋になったらまた描きに行きたい。

デング熱と言う、熱帯のウイルスの病気が代々木公園から広がった。この病気は蚊から感染が広がるということだ。人から人への感染はなく、蚊を媒介にするのが特徴ということらしい。熱帯では、感染者がいつもどこかに居て、その人から蚊がウイルスを抱えてしまう。そして人を刺して感染を広げる。さらに人の血を吸った蚊から他の人が感染をする、という循環が起きている。日本の場合、現在分っている36人のデング熱感染者が蚊に刺されない限り、感染は広がることはないということになる。今後注目しておくことは、代々木公園に行っていない人が、感染するかが問題になるであろう。代々木公園でまだ確定されない海外で感染したデング熱の感染者が、蚊に相当刺されたということが事の始まりなのだろう。その人はどこか外国で蚊に刺されて感染したのだろうか。これだけの感染が広がったのだから、発病はしていたとみた方が良い。発病したのに病院に行かなかったのか。

可能性が高いのは、外国人の旅行者で、そのまま日本を離れてしまったのではないか。代々木公園では、東南アジアからの多数の来訪者のイベントがあったと言う。この時が感染の発端になっていると思われるので、出来ればたどれればいいのだが。現在36人が分っている感染者だ。蚊の数は少なくとも10匹以上と考えられる。と言うことは、一人の感染者が発端だとすれば、相当に蚊に刺されたことになる。36人は間違いなく氷山の一角である。10倍は実際には感染したと見なくてはならない。まだまだ、感染者は現われたとしても、驚かないことだ。8月に代々木公園に行った人は、誰でも自分の身体を注意した方が良い。潜伏期間は長くて2週間くらいまでの様だから、今現在、発病してもおかしくはない。しかし大半は気がつかないままとなるだろう。重症化するということは、ウイルスが増加するということだから、感染者が再度蚊に刺されて、次に広げなければ自然治まるはずだ。

戦後東南アジアからの引き上げに伴って、日本でも感染が20万人まで広がったことはあるらしいが、そのまま終息した。寒く成り蚊が居なくなって自然に治まったようだ。熱帯でこの病気がなくならないのは、一年中蚊がいるからなのだろう。今回の感染の広がりを、徹底して調べておくことが大切であろう。必ずまた起こることだ。今回は代々木公園と言う場所が特定されているのだから、8月後半に代々木公園に行った人は、自己診断をして怪しければ病院に行ってもらいたいものだ。そうすれば、どういうレベルで、この病気が広がるかがつかめる。他の新しい感染症の例えば、鳥インフルエンザの感染が広がる場合の、参考にもなるはずだ。病気を畏れるだけでなく、その実態を把握しておく事が大切な対応である。エボラ熱が、アフリカで感染を広げている。この病気もワクチンの対策はない病気である。封じ込めがなかなか困難なようだ。こうした熱帯の病気が、日本にも及んで来る可能性は考えておく必要がある。

未知のウイルスによる、あるいはウイルスの変異によって、病原性の高まる病気の出現。こうしたことは常に考えておく必要がある。大規模畜産にその原因は隠れていると考えている。人間も生き物の一つである以上そうした病原菌と共に生きているのだ。体内には細胞の数以上に微生物が存在するそうだ。その総体として人間が生きていると考えられる。自分と思っているものと、自分を取り巻いているものと上手くかかわってゆくことだ。対立抹殺ではなく、共存である。自分の体の免疫力を少しでも上げることだ。そして、いつかは免疫力も低下して、死んでゆくことになる。日常の生活の中で、滅菌とか、消毒とか、自然と遮断することでは病気には対応できない。むしろ、様々な菌と触れることで、自然免疫力を高めることが大切だ。万が一を畏れて、大多数の人間が、健全な肉体の確保がされることを、見失っては成らない。デング熱でもウイルスに感染しても、発症しない人が80から90%と言われているのだ。その理由の方を考えた方が良い。

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