2012年大豆栽培について
今年も昨年に引き続き大豆の土中緑化法の栽培研究を続けた。昨年は思うような成果が出なかった。失敗の原因は肥料不足と思われたので、今年は鶏糞堆肥を思い切って入れた。これだけではないかもしれないが、今までにない良い結果になった。収量、7畝を栽培し206,1キロである。乾燥とごみを取り除くと10%減として、186キロとなる。(選別後の収穫量は何と186キロであった。)苗が不足したために、今までで、一番少ない栽培面積となった。反収265キロで過去最高を記録する。最後に到り、雨で水浸しになったところで、だいたいの株が一気に枯れて倒れてしまった。このままでは大豆がはじけてしまいそうになり、慌てての収穫に成った。抜き取り、ビニールシートに広げた。3日間の晴天で乾燥が一気に進み、脱粒段階ではかなり乾燥していた。収量的には、反収250キロを越えれば、有機農業としては、良い結果ではないかと思われる。神奈川県の一般的に反収は150キロ程度である。
6月29日 大豆を蒔く、稲葉式「土中緑化法」に取り組む2回目。トレーに蒔く。
7月2日 ここから白い種に日光を当てて、緑化に入る。
7月4日 朝種がすっかり見えなくなる程度に土を入れる。水をしっかり与えて、土が隙間に入り込むようにする。
7月9日 断根・摘心・挿し木を行う。
7月8日 田んぼの中干しに合わせて耕す。1度ではだめなので、1日空けてもう一度行う。水の流入がひどい。
7月16日 大豆苗植え付け。苗は寝かせて植え付ける。
7月18日 苗植え付け。直前にトラックタ―で耕した方がいい。土が硬く植え付けに苦労した。
7月後半に入り、白絹病が出る、その後何もしなかったが収まる。
8月4・5日6時~ 朝のみ 大豆の間の草を刈る。追肥の予定であるが行わないことにする。
8月12日6時~ 朝のみ 草を取る。
11月13日 午前中収穫 刈り取りのみ行う。
11月16日 2時~4時脱粒を行う。
11月17日 計ると、206,1キロあるが、泥砂、ごみが多いい。未乾燥。収量は186キロぐらいか
栽培全体で感じた事は、大豆は案外に肥料が必要だと言う事。しかし、大豆の普通の栽培では肥料を与えると、葉ぼけしてしまう。特に、稲葉式土中緑化方式では、一度断根し、根を再生させて、肥料を吸える根に変える。という考え方のようである。さし芽のようにした苗は、根は良く出るのが、深い大きい根に成ると言うより、大きくは無いが広がった根になる。たぶん、肥料をよく吸うという感じになる。その為土壌に肥料が無ければ効果が少ない。茎は確かに太く成る。太めのものは根元の2股に成る前では直径2センチある。がっしりはするが、背丈が伸びる訳ではない。葉ばかりの株にはならないという状態。連作による、白絹病の発生も昨年ほどの被害は無く、これはベットの作り方が良かったのではないかと思う。白絹病が出る所は、水がたまる所だった。あるいは、堆肥が完熟に成っていない所でも発生がみられた。低いベットを無くし、幅を広げた事が良かった。夏場の雨の無い天候も良かった。
来年は、下大井の田んぼの転作畑から、久野の元みかん畑の山の畑に移動しようかと相談している。小麦の会の圃場である。小麦の裏作が困っているという事もある。夏場作るものが無く。畑を空けておくことも見た目が悪いという事がある。山の方の畑では、今まで大豆が上手く行ったことが無い。たぶん土壌の乾き過ぎである。花が咲く頃、水を確保できるのかどうか。これも研究をしなくてはならない。山の乾き気味の傾斜のある畑で、土中緑化法がどう変化するのかも興味深い。