大津市教育委員会

   

いじめの問題は、全国津々浦々、学校だけでなく職場でも地域でもあるに違いない。大津市で9か月前起きた中学2年男子生徒の自殺問題を受け、文部科学省は、事実関係や市教委の対応が適切だったかどうか調査する方針を決めた。生徒らが回答したアンケートの写しを提出させて内容を精査するという。文科省はいじめと自殺の因果関係などを調べるかどうかについては「学校に主体的に決めてもらうことが基本。市教委と協力して現場で対応してほしい」としている。他の生徒に与える影響を考えると、慎重であることは当然である。大津市長も対応の見直しを決め、第3者委員会による再調査を行うとしている。それにしてもここまでの教育委員会の立ち位置はおかしい。アンケート結果の捉え方が報道の通りであれば、人権問題である。もちろん詳しいことはわからいが、滋賀県行政を評価していたので、何かもっと根の深い問題が背景にある気がする。

教育委員会の独立性を尊重しなければならない。ということはあるのだと思う。文部省や市長の下に教育委員会がある訳ではない。しかし、この制度もアメリカが日本の民主化の為に作った制度だ。教育委員会は一般に5名で構成される。本来選挙で選ぶべきものであり、当初はそうであった。しかし、それは廃止された。日本の実情から生まれてきたような制度ではない。公教育を自分達で立ち上げているという意識があれば、教育員の選挙も大切に扱われるだろう。せめて最高裁判事のように、市長選挙の際に審査は出来ないのだろうか。教育委員会は市長が恣意的に選ぶという事もあるのだろうか。議会の承認の審議は実質どうなのだろう。小田原市で言えば、委員長はCLCAをやっていた、和田重宏氏である。加藤市長はCLCAの事務をやっていた。和田氏は以前学校給食について、特に牛乳については、強い異論を持っていた。そんな講演会を何度もやられていた。しかし、相変わらず小田原の給食は牛乳を飲んでいる。米飯給食も全国一少ない。何故変えられないのだろうか。

小田原市ホームページによるとその理由は、

1食当たりの給食費の内、主食や牛乳を除いたおかずにかけられる経費は、小学校で約145円、中学校で約188円となります。学校給食は、生きた教育教材です。魚料理、肉料理とメリハリをつけ、変化に富んだ調理方法や味付け、また、季節感に配慮した献立を出すことが大切です。こうして食材を吟味すると、原則2品のおかずの提供となりますので、安価で栄養バランスがたかく、天然サプリメント的効果のある牛乳は、毎日の給食に欠かせません。

教育委員会の判断というものは尊重されなければならない。しかし、その人選は民主的な公平ものかと言えば、そう言う訳ではない。時に判断力のおかしな教育員会が登場した時、公正の維持を出来る制度だろうか。大した事をしている訳ではないから、どうでもいいというのが一般の受け止めではないか。今回の大津市の教育委員会の判断は、今出てきている経過だけから憶測すると、まともな判断がさているとは思えない。何故こんな間違いをしたかは分からないが、イジメをしている側に立って考えたということなのか。アンケートを行って置いて、その内容の追跡調査ををしていない。いじめを行ったとされる生徒を把握しておきながら、有効な手立てを打っていない。今にして思えば、当初からまともな目でこの事件を見ていれば、こんな悲惨なことはなかった。警察の対応のおかしさも出てきたが、教育委員会への配慮とか、市当局への配慮。こういうもので判断を誤ったと言えそうだ。

しかし、ネットではいじめたとされる、生徒実名や写真が流れているという。こういう事を恐れるから、教育委員会の及び腰の処理が起きたともいえる。イジメ社会である。面白がっているだけである。死んだ子供が合われらだ。残された家族の皆さんのことも哀れだ。この9カ月地獄の苦しみであっただろう。誰に訴えても無視をされている。家族は権力からいじめに遭っている。大津市長は全国一若いとても優秀だと言われた、こし直美さんが1月から市長である。ここまでどのような対応をされていたのか。とても気になる所だ。教育委員会との関係はどうなのだろう。大津市教育委員会委員長の4月時点での委員会閉会の言葉です。「世間では、教育委員会の形骸化等と言われておりますが、私はここ何ヶ月間色々なことがありましたが、一緒になって考えることができたなと思っていますし、私の好きな歌で「家族になろうよ」という歌がありますが、家族にはなれませんが、一つになることはできると思いますので、今後ともお互い意見を交わして、良い教育環境にしていきたいと思っております。」

 - Peace Cafe