9月の畑

   

9月は過ぎてしまったが、畑の様子を書きとめておく。来年参考になる。9月は夏草の片づけが続いた。畑では夏野菜を片づけて草を刈って、準備をする。今年はこれを早めに思い切って行った。トラックタ―が来て、試運転と言うこともあった。夏野菜が良く出来なかったということもある。これは今年が特にということでなく、いつもそういう気がしている。食べる分はあるので仕方がないかという位の出来である。それでも今年は、苗を作る頃に畑に向かい合う気力が無かった。これが夏野菜に影響が出たのだろう。今までの、作物を作る以上に畑の土壌を育ててきた努力が、全く無意味なものになった。自分の人生を消去されてしまったような虚しさ。半年が過ぎて、現状を受け入れざる得ないということが分かった。受け入れた以上くよくよしないで、畑をやろうと思って、秋の野菜苗を作り始めた。100ベクレル以下なら喜んで食べると言うことである。

苗箱苗は順調に出来た。キャベツ、白菜、レタス。菜花。どれも良い苗に成り、定植を続けている。植え付けてしばらくは水やりをした。雨が降らないということもあったが、トラックタ―を入れたので、土が乾燥する。少々土をダメにしたというのはあるのだが、撹拌して、表土汚染を平均化した方がまだいいと考えた土が乾燥すると言うのは雑草も生えないということだった。畑に作物だけある。不思議な光景だが、これが普通に近い。水遣りをするなど考え方からするとおかしいのだが、やはりやれば野菜の生育が良い。それで、つい蒔いた大根や小松菜まで水をやってしまった。そうすると発芽も生育も良い。良いのだけど、何かインチキをしているようで気に入らない。そう思っていたら、全く水やりをしていない中段の畑が、1雨で一斉に発芽してきて、追いついてしまった。中段の果樹の下には、菜花を中心に鶏の冬の緑餌を作っている。

ことしは、果樹の下にもトラックタ―を入れて、そこに筋蒔きで、色々の種を蒔いた。私としては小松菜を中心に蒔いてやろうかと考えてみたが、このやり方で出来るか心配もなるので、今年はともかく残り種をまとめて蒔いてみた。5畝位の果樹畑に、鶏糞を10体蒔いた。草刈りを先ず行う。腰まである夏草を刈り倒して、数日してから、トラックタ―で耕す。歯に絡まって仕方がないが、取りながら行う。それでもさすがに機械はきれい早く出来る。凸凹も少し治った。果樹の根も切れる所もあるが大丈夫だろう。果樹の肥料と土づくりを冬の緑餌作りと兼ねて行うつもりだ。周辺の斜面の草刈りも行った。ここには今日明日にカラシナをばらまく予定。9月中の予定が、10月に入ってしまった。

予定通り進んでいないのは、タマネギの苗。苗箱では難しいのだろうか。昨年と同じ状態。最初は順調だったのだが、台風の雨でやられた。土が叩かれて、流されてしまった。一気に3分の2がどこかに行ってしまった。400本の予定が、150本程度になった。またかという情けない気分だが、不足分は買うことになる。今畑にある野菜は、茄子、大根、小松菜、おくら、大豆、サツマイモ、サトイモ、じゃがいもは畑をやっていて時々掘りだす。掘りだして食べている。秋じゃがが芽を出しているのにとすこしおかしくなる。こんにゃくが大きくなっていたが、葉が枯れ落ちた。毎日、イチジクを食べているのが嬉しい。栗。柿。今の時期は秋の端境期でもあって、保存した、かぼちゃ、タマネギ、ニンニク、じゃがいも、でつないでいる。かぼちゃが美味しい。サトイモはもう少ししたら食べる。

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