新しい村2

   

新しい村を具体的にイメージしてみる。土地は国有地を使う。個人所有の土地はない。参加者は被災された方々を公募する。規模として1000家族。場所はどこでもいいが、ひとまとまりに1000ヘクタール以上の広い土地が必要となる。東北の一角にそうした村を作れないものだろうか。名前は銀河村。あるいはダッシュ村でもいい。人類に対し永続性のある、豊かな暮らしを提案する村。「循環する村。」持ちださない持ちこまない。地域自給を目標にする。「所有のない村。」土地や家はすべて国から借りるものである。利用している間は借り続けることが出来るが、使わなくなった時に国に返還する。「エネルギー自給村。」自然エネルギーを様々な形で取り入れて、外からエネルギーを持ち込まない。最先端技術の村。人間のための技術を精査し、永続性のあるものだけを積極的に取り入れる。「食糧自給の村。」ここで暮らす人は自分の食べるものは自分で作る。

ただし、原理主義に陥らないこと。宗教的にならないこと。どのような思想を持つ人も自由に暮らす事の出来る、人間の根源の自由を目指すこと。能力差別もない自由。村の運営は直接民主主義によって行われること。すべての人の意思が全員に伝わるような、インターネットを使った意思疎通を図る。様々な係りはすべての人が受け持ち、輪番制にする。特に役場のような行政組織は置かない。教育は村づくりの基本として、村の暮らしを学ぶことが教育に成るような、暮らし教育を柱とする。この村は常に募集をされているが、出て行くことにも何ら制限がない。新しく加わりたい人が一定数増えた時には、国は新しい村を設立する。この村を支援するための、技術者を集める。自給技術を持つ人材を集める。ただし、理想主義的すぎて生産性を無視したような技術は、できる限り入れないようにする。地域の平均的生産力以下の技術は評価しない。循環しない素材は出来る限りいれない。廃棄物のない暮らしを行う。使い捨て的素材は排除する。土に成り循環して行くもの、何世代にもわたって使えるものを生活資材として利用する。

暮らしを向上させるということが、深めるということであることに気づく。深めて行くためには、行動して確認して行くことが不可欠である。行うことに重きを置く。行うことによって感じる力が深まることを知る。感じることが出来なければ、自然と深い交わりが出来ないことに気づく。光の色。風の肌触り。草の色。土の匂い。そうしたものにすべてがあることに気づく。人間の豊かさが、感じる心の豊かさであり、行動することに繋がっていることに気づく。行動することでのみ知ることが出来ることが出来る世界。そうしたものを、宗教的にでなく、人間一人ひとりの行動の自覚によって深めて行く。それは新しい技術主義なのだと思う。人間のための技術とは何かを、探ることなのだと考える。

震災によって大きな機会を得た。国として、明治政府依頼の方角の誤りに気付き。世界に対し、感謝とお詫びの気持ちを込め、新しい日本の姿を象徴する銀河ダッシュ村をつくる。江戸時代のような永続性のある暮らしとして発信する。競争から共同。今回の日本の失敗が、世界の転換の第一歩に成るならばとおもう。もしこれほどの失敗からも学ぶことが出来ないとするなら、日本に未来がないだけでなく、人類の未来のさらなる悲惨な状況が推測される。マグニチュード9,3の直下型地震が起こる場所に、原発があったとしても何の問題もない。そうした技術以外は人間のための技術とは言えない。銀河ダッシュ村では、大きくなることや発展することに用心する村でありたい。人間のための技術を確認して行く村でありたい。

昨日の自給作業:モミガラクン炭作り4時間 3月の記録落、苗土ともみ洗い5時間 累計時間:3月自給作業12時間

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