ペットの緊急救助
京都のタッズさんが、ペットの救出のために東北に入った。避難所にペットを連れては入れないというので、ペットを見殺しにしなければならない。保健所に任せろといわれたという。居ても立っても居られないということになった。素早くタッズさんは行動した。まずは、寒川町の湘南タッズに犬を一時的に送るという。昨日16頭が送られてきた。昨日午後手伝いと思って出掛けた。ガソリンを節約したいが、これだけは外せないと思ってあえて出かけた。着くと物資がどんどん届いているところだった。ざっと見たところ、ケージだけで、50ぐらいは準備されていた。さすがタッズファミリーの行動力である。タッズファミリーはタッズさんと信頼でつながっている仲間だ。餌の袋もいくつも届けられていた。犬の引き受けに来ていた若い二人やその他スタッフが3名。そしてタッズ湘南の若い御主人。きびきびと活動されている姿が頼もしい限りである。この後100匹単位で来ることに成るらしい。明日こちらに運ばれてくる犬たちがいるといわれていた。
一頭丸顔の可愛らしいラブラドルがいた。毛色が独特なところが実に愛らしい。大きな雄である。良く見ると左前足が怪我をしている。足先から10センチくらいのところが腫れて皮膚が、剥けた所がある。痛たがっている訳ではないので、骨に異常はないのだろう。崩れてきた家に挟まれてのけがなのだそうだ。飼い主はその場で家に押しつぶされ亡くなられたそうだ。その怪我かと思うと、東北の被災地のことが、急に距離が近づいて、胸が熱くなる。すぐ連れてか行ってやりたくなったが、タッズさんに連絡を取ると、いろいろ条件があるらしく、整理がつくのを待った方が良さそうだった。若い二人はビーグルを連れて帰ると言われていた。里親に成るのか、一時預かりをするのか。
原発の立ち退き地域で起きていることである。犬を置いて行って下さい。出来ないなら、保健所に引き取ってもらってください。殺しなさいということである。もし、私が同じ立場なら、避難所に犬や猫や鶏を置きざりにして移れるだろうか。それは出来ないし、したくもない。迷惑であろうがその場に止まる。原発を阻止できないでいることを悔んで、諦める。大昔、犬の病気で入試をふいにしたことがある。犬ごとに気を取られてどうする、そのように祖父に言われた。禅宗の僧侶であったから、そう考えたのだろう。犬を見捨てるような立派さならいらない。駄目で良いよ。そう思った。犬と猫と鶏と共に暮らすということは、助け合って暮らしているということである。犠牲に出来るようなものではない。
当面は寒川の湘南タッズで、犬たちの世話のお手伝いがある。協力できる方にはぜひお願いをしたい。その後には、里親の募集。一時預かりがあるだろう。半年一時預かりしてください。もし、半年経っても引き取り手が無い場合は、笹村の責任で引き受けます。ともかく緊急的なことでもある。出来る限りの協力をしたいと考えている。タッズさんへの信頼である。タッズさんのされることに協力したいという気持である。小田原市でも行政の対応が昨日から始まった。被災者への救援物資の受け付けは市役所。アリーナへの1000人規模受入れ。食事は各自でやってもらうというようなことらしいが、それは無理だろう。小田原市民が協力して、支援体制を作り出そう。昨日から何度も、報徳記念館のキャンセルの電話が入っている。こちらも動いていて、対応できなかった。こんなことメール一本で済むのに。多分キャンセルの通知だけで、何人もの職員が一日潰してしまったのだろう。すでにキャンセルを了承して連絡している。現場は混乱する。