1月の自給作業

   

1月は特別にやらなければならない作業はない。1年の計画を立てるということが、一番大切かもしれない。頭の整理である。一年の作業が、頭の中でシュミュレーションできるようにする。そしてイメージトレーニングを繰り返す。まず、冬の堆肥撒き。できる限り蒔く。夏野菜の苗作りと踏み込み温床。タマネギの今後の展開、ジャガイモの植え付け。麦の草がどうなるか。麦刈と、田んぼの調整。田んぼのハザ掛けをどうするか。竹切りは今のうちだ。などなど、一年の作業を頭に叩き込む。これが一月の自給作業。そして今年のテーマを決める。やはり戻って、トマトか。もう一度雨よけと露地を較べて見たい。品種の選定も慎重に行う必要がある。自農センターの石綿さんの作出品種をやってみるか。見ているだけですぐ時間が経ってしまう。ここに出ているトマト栽培のポイントは奥が深い。トマトの生育のステージが頭に入っていて、その上で注意深く読んでゆくと、とても参考に成る。すべての作物がこのように整理されていなければならない。

一月は堆肥撒き。普段やれない基礎的準備。不足しているところを中心にできる限り撒いておこう。そうだ田んぼにも撒かなくてはならない。冬の間なら作物には効果がない。効果はないのだが3年後に土が良くなる。そういう気持ちで撒く。田んぼでは反当たり、100キロくらいしか撒けない。できれば200キロは撒きたい。できる限りといってもこんなレベルである。3トンとか、10トンとか、書かれたものもあるから、桁が違う。それでも堆肥を撒くと土壌が違ってくる。土壌を育てているということが良く分かる。今度明治大学の有機圃場では、外から持ち込まない考えで土を育てるそうだ。この変化を記録してもらいたい。時々見に行きたいと考えている。私のやっている実証圃場では、何も入れないところは衰退し枯れてきている。5トンレベルぐらい突然入れても、良いたい肥ならば作物には問題がないようだ。

先日鶏小屋の前のジャガイモを掘ったら、これはすごい出来であった。2個のジャガイモを切って4つにして、植えておいたものが、何と収穫が5キロはある。ものもなかなか良い。作物は土壌である。あの鶏小屋の前のような土壌にすれば、良いということが改めて確認できた。ここは砂利交じりの悪い土壌を持ち込んだところだ。それを11年かけて改善してきた。今はうちで一番良くできる場所に成っている。草などそのままで叢生栽培で出来る。土が悪いから、草が出ると作物の収量が減る。トマトはいつも肥料分の少ない場所に植えていた。今年は、試しにこの一番出来るところに、1本植えて見よう。トマトは肥料を好まないイメージであるが、どうなるか。葉物は良くできている。虫も草に紛れるのか案外につかない。

タマネギは課題である。大晦日に追肥をした。急に12月中にしておこうと考えた。去年の12月は雨量の新記録であった。寒さが不徹底で、追堆肥撒きをするのが早すぎると、まずい気がして伸ばしていた。タマネギは基肥が足りないはずである、その上土が出来ていないから、追肥をやりたいと考えて育てている。もう一度タイミングを見て早めにやるつもりだ。植え付けてしばらくで、枯れるものが10本ほど出て、その後小さいながら枯れることはない、タネバイは来なかったようだ。冬の間なら堆肥を撒いても、タネバイは来ないと考えている。葉物のハウス栽培は順調である。御雑煮の小松菜が思い通りにできた。麦踏と追肥を1月末位に予定しているが、土の状態によるしまだ判断が出来ない。そうだ、今年は自給農業技術の取りまとめも目途を立てたい。
今食べてている野菜。キャベツ。白菜。菜花。大根。小松菜。山東菜。ジャガイモ。サトイモ。かぼちゃ。20日大根。ブロッコリー。カリフラワー。残念ながら、あるべきでないものがネギ。タマネギ。ニンジン。
昨日の自給作業:敷き藁と踏み込み温床1時間 累計時間:5時間

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