ゆる体操の指導会

   

あしがら農の会のメンバーに、ゆる体操の指導をされている藤崎さんがいる。以前、開成町の何かのイベントで舞台の上で、ゆる体操のデモンストレーションをされたという話が伝わってきた。その時には、ゆる体操とは体や、心を緩める体操ではないかと想像した。不思議な努力の要らない体操らしいとも聞いた。太極拳の親せきくらいのものなのか。これはとても面白そうだ。さほさんのブログでは、その面白さが生き生きと書かれていた。8月12日の記事である。ついでに書かせてもらうと、さほさんのブログは、新規就農した若い人の様々な暮らしが活写されている。こんなに生きた文章は他には読んだことが無い。是非一度読んでみてほしい。そういえば、佐保さんが子育てのイベントのパネラーとして、出るらしい。ともかく新しい時代を感じさせる人である。それは置いておいて、ゆる体操であった。

ゆる体操は、武道ということを聞いた。武道というとで緩いということなら、酔拳のようなものかと言ったら、どうももう一つ違うらしい。どうしても太極拳が頭に残っている。「ゆる」という言葉から来るのは「ゆるキャラ」が最近よくつかわれる。思わずホオが緩むような、アニメキャラクター。ぬいぐるみのようななものようだ。藤崎さんは中身のないぬいぐるみのような人ではないし、実に自分というもののを持った人だ。武道でその道を達した後、緩んでゆく。中島敦の弓の名人の話のようなものを推測する。この道具は何に使うものですか。名人が弓を指して尋ねる。この感じがとても好きだ。絵を描くと言っても、筆はいらなくなる、最後は指差せばそれでいいんだ、と言った。岡本太郎氏。多分そんな武道を超えたものと考えたらいいのか。それともきっと違う。「ゆる体操」の命名がそもそも精神性を取っ払っている。

調べて見ると高岡英夫氏という合気道の達人が始めたものらしい。合気道と言うと、何もしたように見えないのに、突然人が投げ飛ばされるようなイメージだが。特に興味を持ったことも無かった。子供のころ、ガマの油売りのような人が、その技を大道芸として見せていた。ゆるいどころか、カチカチの身体だった。針金のような身体で、怖ろしく力があった。バットの太いところ御客に回せという。細い方を握って、バットを回すことが出来なかった。その時気合を入れていたので、合気道というのは気合を入れるものかなど勝手に想像した。合気道、気を合わせるとあるから、ゆる体操は気を緩めるということなのか。日ごろの暮らしで固まってしまった身体を緩める。違うのかな、まだよくわからない。

一度見て見ないこといは、始まらない。その機会がやってきた。藤崎さんが指導紹介をしてくれることになった。開成町の瀬戸屋敷の土蔵だ。楽な服装ならそのままで良く。バスタオルぐらいあると良いそうです。夕方の5時から、1時間半ほどです。農の会のメンバーでなくても、だれでも無料で参加できます。

 - あしがら農の会