小麦の栽培

      2016/04/05

小麦を始めて作ったのは、山北で田んぼを始めた時だから、20年は経つ。100坪の自給には小麦を裏作でやるべきだ。そう思ってやっていた。ところが、頭の方がついて行かない。田んぼの田植えの準備に入って、小麦の刈り入れである。梅雨時である。頭が混乱してどうしても継続出来なかった。これを普通にやっていた、昔の人は偉いものだ。それが日本の百姓の普通のレベル。今年の麦刈りが、6月24日だから、それから代かきで田植えなら、27日の田植えとなる。出来ない事は無いが大変なことになる。大変なのは頭の切り替えが出来ないと言う事だ。田んぼのシュミュレーションと小麦の刈り取りが混乱してどちらも中途半端に成りそう。それから、畑で小麦は作るようになった。1畝30坪だけである。これで今年の収量は27キロ。ごみを取ってきれいに乾燥したら、26キロぐらいか。来年の種も残して、使えるのが25キロ。これで来年の醤油分が確保できた。

田んぼなら、お米は1畝で40キロは取れる。裏作の小麦で25キロを合わせて、一人の主食の自給は1畝30坪で充分と言う事になる。大食の人でも2畝60坪あれば、130キロでいいだろう。あと40坪の畑があれば、野菜や副食は充分に作れる。だから、100坪の自給は案外に余裕がある。時間の方は田植えで忙しい6月でも昨日で32時間だから、一日1時間ちょっとである。小麦は手間をかけない。タイミングよく種蒔きをして、後はほって置くだけである。これほどの手抜き栽培は無いが、冬の作物は草が無いから楽でいい。これが田んぼの裏作なら、草はさらにでないだろう。田んぼの一部にでもやってみるのも悪くはない。畦では大豆。これが日本の農家。1反の田んぼがあれば、家族10人のお米、小麦、味噌、醤油。これだけの自給が出来る。日本の農地の素晴しい生産性。

今年もスズメにはだいぶやられた。スズメは40羽ほどである。1ヶ月毎日食べたとして、2キロぐらいのものか。以前は、スズメにやられるので、スズメと戦ってしまった。戦って負けた。戦いは神経が疲れる。それ以来、白旗を揚げて、平和的にそこそこでやることにした。今年はオトリ作戦で、近くに餌を撒いた。そっちを食べていろという訳である。被害はあるが、何とか収まっている。まだ大麦が残っている。今集中しているが、大麦はさしてやられない。こちらは麦茶用である。これがまたおいしい。夏の飲み物として、少しだけど作る。こっちも収穫をそろそろいそがないとならない。小麦は1畝だけなので手刈りである。2人で4時間ほどか。倒れているから、バインダーが仕えない。草にも埋もれている。種を撒いただけだからこんなものであろう。

今年は畑の野菜がいけない。春先雨続きで畑には入れなかったこともあって、本当の手抜きになった。手抜きの為に遅れに遅れている。畑は最近はカヨ子さんの方が熱心である。ナスやらトマトキュウリと、一応はつくって糠付けにしている。ある程度やったのは、平和の畑の方がある。欠ノ上の畑である。ここに、里芋、サツマイモ、しょうが、枝豆、トウモロコシ、アマランサス、とある。先日草刈をしてくれた人がいて、助かった。草刈をして、サツマを植えようと出かけたら、刈り取ってあった。今までの作業は、草刈3回。追肥を1回。いいタイミングで草かりをするくらいで、何とかなるものである。こちらはみんなに見てもらうことが、主眼である。自給畑展示圃場のようなものだ。次は食べて、どのくらい美味しいかをみんなで味わいたい。

昨日の自給作業:コロガシ1時間。累計時間:33時間

 - 小麦, 自給,