直播の失敗

   

直播稲作は今年も失敗に終わった。何度目の失敗であろう。多分5,6回くらいは失敗した。以前成功していた時代もあったのだが、それは60坪の時代だ。これで、自給と言う考えなら何とかなることは分かっている。普通の規模でやるのは、実に難しい。それでも何度でもやりたくなるのは、失敗のたびに気が付くことがあるからだ。次の為に、今年の失敗の観察結果をまとめておく。最初の問題であった播種までは、解決がついた。これは成果である。浅い耕運を行い、そこに岡戸式の播種期で蒔く。但し、覆土は見て種を確認してから、土をかぶせた方がいい。これだとかなりの草があっても何とか土をかぶせることが出来る。このとき熊手か、レイキで草で隠すようにするのもいいかもしれない。さしたる手間ではない。クリムソンクローバーが緑肥としてあったのだが、スズメの鉄砲の方が多いい状態だった。

緑肥をきちっと茂らせるのも来年の課題だろう。それは緑肥としての効果もあるが、スズメ対策である。何しろかなりの量スズメに食べられた。気が付いたときには、田んぼにスズメがくっついてしまった後で、案山子も間に合わなかった。ネットを張るようなことは出来ない。早く湛水すると言うのが、次の対策。とすると、一斉に発芽して、初期成長がいい必要がある。寒さに強い品種の選択。同時に浸水から播種状態の管理の確認。2センチになって水を入れるとして、播種から2センチまでの期間を2週間ぐらいに短縮したい。5月6日種蒔き正しかったかどうか。もっと遅らせてもありえる。全体の半分ぐらいは残ったのだが、6月11日現在で、10センチぐらいが多いいが、中には20センチぐらいもある。5月10日種蒔きで、この段階で、10センチに揃えば、問題はない。

水温が次の問題。水温が13度が続いた。これでは稲が成長をしない。水没してそのまま枯れる訳ではないが、生育はしない。この生育はしないと言う状態は水を入れて3週間続いた。アラオコシだけだから、みずもちが悪い谷戸田の宿命。何とか1週間で溜まる様になったが、その後も入れる水の量を多くせざるえなかった。冷たい水が、流し水状態だから水温は上がらない。これでは稲も生育はしない。この点でも耐寒品種の必要がある。棚田では難しいのかもしれない。いつでも水が来る、鬼柳のような、田んぼなら簡単なのかもしれない。水が溜まるように、田んぼの改善と言うのもありえる。最近以前よりは、水持ちが良くなっている。粘土分が増えてきた傾向にある。これが続けば、何とかなるかもしれない。畦際だけの代かきもありえるかもしれない。少々面倒な事になる。これはやりたくない。

水がなかなか行かないところは生育が良かった。すごく良かった。中には両側から分けつもしていた株もあったので、希望は持てる。しかし、水が行かない所は、やはり草がすごい。一面コナギが来ていた。これは対策の方法がないほどで合った。コナギだけならまだしも、ひえが相当に混ざっている。もうこれでは代かきで御破算に願うしかなかった。スズメの鉄砲や、他の雑草は消えてゆくが、水田雑草については、なかなか困難である。川口さんが直播は出来なかったと言われていたのを思い出した。しかし、まだあきらめたわけではない。来年は上の田んぼで、苗代を行なう。その水も併せて利用して、水温を暖める。2枚目だけはヘヤリーベッチにして、草量を多くしてその中に蒔くと言うのも考えてみたい。すずめについては、播種ごすぐから案山子を立てること。

昨日の自給作業:代かき7時間 累計:9時間

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