ダンボールコンポストの原理
小田原市のダンボールコンポスト1000戸配布は、すでに300件を超えたそうだ。小田原市民の意識の高さを反映している。是否、成功したい。
〇ダンボールコンポストの原理
1、 自然の森の自然循環の原理である。
2、 落ち葉や倒木や生き物が死んで土になって行く姿。
3、 微生物や小さな虫が分解の活動をしている。
4、 段ボールの中で自然を再現するため、管理が必要になる。
5、 温度、水分、酸素。の3要素の調整で、微生物の活動の促進。
6、 生ごみは、水分とCO2になり、ミネラル分だけが基材に残る。
7、 水分調整は60~70%。
8、 毎日1回は隅々までかき回し、酸素補給。
9、 温度は20度でも遅いが発酵は続いている。60度を超えるように成ると早い分解。
10、 基材は慣れれば、腐葉土、土、枯れ葉、おがくずのみ、何でもかまわない。
11、 ピートモスは、冷涼地で泥炭になる前のコケの堆積したもので、虫の発生を抑止する。
12、 クンタンは、お米の籾殻を炭にしたもので、酸性度の調整と、臭いの吸着、微生物の棲家。
13、 おがくずは製材で出る鋸くずの事で、基材の基本。
14、 米ぬかは、玄米を白米にする際に出る微生物のえさ。
15、 腐葉土は、落ち葉を堆肥化したもので、微生物資材。
〇ダンボールコンポストの簡単な管理法
1、 段ボールをガムテープで組み立て、底に段ボールを敷く。
2、 段ボールは部屋に置く事も可能だが、雨のあたらない、軒下などでもいい。
3、 段ボール中にビニール袋から出して、基材を入れます。
4、 米ぬかをカップ1杯と水500ccを入れる。
5、 初期段階では、生ごみを一日500グラム程度入れる。
6、 段ボールのふたとして、布をゴムの輪で隙間なく、きっちりと止める。
7、 段ボールの下には、床から浮く様に棒を2本置く。
8、 生ごみはどのようなものを入れてもかまわない。
9、 初期段階は、熱が出にくいが、温度を継続して計測し、30度から60度を上下するように。
10、 洗剤等は生ごみに混ざらないようにする。
11、 大きい生ごみは、小さく切る方がいい。
12、 魚や肉を入れると臭いが出るが、臭いが気にならない環境なら、入れてもいい。
13、 生ごみ乾かさず、3角コーナーで水を切った程度がいい。
14、 基材は毎日良くかき混ぜる事が良い状態を作る。
15、 水分は60%がベストである。
16、 温度は60度をこえることもあるが、20度でも分解が進んでいる。
17、 コツを掴んだら、毎日1キロまで入れることが出来る。
18、 水分が多くなったら、米ぬかを加える。
19、 白いカビが表面に出た場合、良い状態なので、かき回してやる。
20、 虫が発生することがあるが、温度を時々60度を越えるようにすれば、虫は死滅する。
21、 温度を上げるには、廃油、米ぬか、納豆、糖類などを加える。水分不足も温度を下げる。
22、 乾きすぎると、カビが発生することがあるので、水分を加えよくかき回す。
23、 しばらく使わなかった場合、生ごみや水や米ぬかを加え、良くかきまぜれば再開できる。
24、 生ごみの総量が、60キロから100キロになると、発酵がとまる。基材の交換時期。
25、 基材は、鉢やコンポストの下部に入れて、野菜栽培の肥料になる。