手足の冷え

   

手足の冷えに昔から悩まされている。体質改善だとか、運動不足だとか、食事がおかしいとか、様々原因はあるのだが、今回の場合は年齢から来るあせりのようなものだ。今回は水彩人展が近づくに従って、あちこちおかしくなった。もちろん総合的なもので、何か一つが原因と言う事はない。年が明けてから、急に凍るように足が冷たくなる。部屋が寒いからだ。暖房をしないからだ。先日も忍野から訪ねてくれた友人夫妻が、盛んに言う。彼らの家は既にマイナス20度の中で室温30度で薄着で暮しているそうだ。薪ストーブを楽しんでいると言う事もある。我が家に来て寒い寒いと、嘘のようなことを言っていた。なるほど寒いのかと思ったので、それから湯たんぽを始めた。今も使っているが実にいい気持ちだ。主たる原因は憂鬱な気分の問題ではある。自分の総決算と思っていた絵が、結論が出ていない。

絵の方は時間がかかりそうなので、ともかく周辺の改善に取り組む。先ずは運動不足からと思うのだが。大掛かりな農作業としては田んぼの崖の修復作業があるが、これは水彩人の終了後。こう言う、先送り状態が悪いが仕方がない。最小限の家も、三つの窓が難しくて、一時休止。休止中に風でドアが崩壊。これも先送り。下の畑に保存庫を作る話は、行政の調べて連絡する。という言い逃れ対応で、先送り。実は、去年の課題は、中途半端で大丈夫な「こころ」。こう思っていた。暮しているとすっきり片付くことは何もない。いつも積み残し状態、それなら、その宙ぶらりん状態を、受け入れる心になれば、気分が楽になるだろうと、考えた。堆肥が又遅れた。畝たてをやって置けば良かった。苗がまだ植えつけてない、などなど、1人でやる作業はいつも先送り。簡単に言えば意志力が弱い訳だ。弱いのだから、性格を変える努力などできる訳がない。そこで、ダメダ、駄目だと思わないことにした。

まだまだ「いい加減道」の修行が足らん。絵の中途半端には正直困った。絵こそ、いい加減になりきれば、先に進むかもしれない。心のヒエ方の方は手に負えないので、とことんの体の重装備。靴下は三枚重ね。下着はモンベルのメリノウール厚手。それでそろそろと運動。頑張った運動など出来ないので、せめて、犬の散歩。ともかく腿からふくろはぎが重要。ここでも理屈先行だが。血行改善は足の筋肉運動。足が冷えると、首に来る。首が痛くて回らなくなる。背中の中央辺りがぴりぴりと異常を告げる。全ては結果で、原因は足にある。次に食べ物はどうか。正月の食べすぎが良くない。変化のない二人暮らしなので、せめておせち料理で賑わいをと、作れば食べなくてはならないのが大変。胃が一番忙しいようだと。足まで血が流れない。塩っ辛いものを食べて、水分を取るから。良い訳ない。

還暦がこういうところにも来る。明らかに体力の衰退。体の末端まで、温めているのは心臓も大変なのだ。手を抜き始めているのが感じられる。対策の実際としてはお腹と首を暖めることがいいようだ。腹巻マフラーと言う事になろうか。ホカロンを張って置いてもいい。後はコロナの湯に行く。ここで強制的に血液の流れを作る。暮れと正月銭湯は混む。風呂場が混むことは嫌いじゃないのだが。駐車場がないとか、時間がかかるとか、この期間は避けた。これがいけなかったかもしれない。コロナの湯で、人工的に体力を維持してきたのが、途切れた。ここでドドット弱い所が出た。治るまで通うしかない。湯治か。スーパー銭湯は現代の湯治場。久野にスーパー銭湯はできないものか。

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