引退の仕方
出処進退というが、ソフトバンクの王監督は見事だった。ガンで胃を摘出しながらも、監督を2年、そして今回の引退。首相や大臣の残念な止めかたを、見ていたので。王貞治という人間の確かさに改めて、感心した。ガンが見つかった時に引退するかと思った。しかし、随分痩せて痛々しいくもあったが、立派に2年間監督という厳しい仕事をやりぬいた。今年成績不振と言う事もあり、引退を発表する。一方朝青龍は、「止める時を考える必要があるか」親方に聞いたそうだ。まだまだ、これから強くなる朝青龍だ。その力を十二分に出し切った。とはとても思えない。これから、見事な横綱をまっとうしてこそ、相撲を志した本望ではないだろうか。報道の傾向として、相撲ファーンの朝青龍への厳しさを誤解している。「朝青龍が負けるのが、楽しみだ。」ここまで言われるのは、その強さが見たいからに他ならない。
大鵬だって、北の湖だってそう言われたものだ。それを巡業をサボったことを、国技を汚したごとく書いた。もちろん残念なことではあったが、これから大成する姿こそ見たい。それへの道のりだったといえる日が、必ず来るとおもう。相撲には見事に負けると言う事がある。晩年の横綱輪島はまさにそうした相撲をとった。北の湖になかなか勝てなくなる。勝てないけど、自分の相撲を取ろうとする。左下手投げが得意技で、それ以外では勝とうとは思わないかのようだった。輪島は本名を変えずに、花篭部屋で稽古せず、日大の相撲部にいつも居たそうだ。学生横綱は大成しないのジンクスを破り、横綱になった初めての力士。大鵬も輪島も一度不調に陥いった時期がある。その後精神修養をして、復活する。それこそ見事なことではないだろうか。どこまでもやりつくす姿が見たいのだ。
河野洋平氏、小泉元首相、あいつで神奈川の衆議院自民党の中心人物が、引退を発表した。それぞれにやりつくした人である。河野氏71歳。小泉氏は66歳。丁度いいところかもしれない。河野氏は後継を県会議員の子息の大学講師を指名し、引退の会見に同席させた。小泉氏は二男27歳を指名。こういうところに2人の引き際の違いが出ていておもしろい。牧島かれんという人らしい。丸で宝塚の方のようだ。神奈川17区で、いきなり後継者に彼女を指名する。牧島氏の父親が、県会議員で、河野氏は随分この人もバックアップしていたと言う。誰が後継になるのかと言う事は、病気をしてから地元ではあれこれ詮索があった。予想外であった。地元で後継と言われた人が、様々無理に成っていた。やはり、河野一族のだれだれと言うのが、一番言われていたが、後援会の人でも意外という、牧島かれん氏だ。湯河原からもう1人、民主党の神山洋介氏33歳が立候補予定。こちらは神奈川では流行の松下政経塾出身。若い未知数の二人の討論会を、開催する必要がある。
小泉元首相の早めの引退は、やはり戦略家らしい次男への地盤の受け渡しに見える。自民党内の小泉氏の影響力の低下は、今度の総裁選では目立った。その辺が小泉劇場第2幕への幕を引いたように見える。長男の孝太郎氏はタレントで活躍中で、後継と言われていたが、2幕では次男と言う事になったが、3幕目もきっとあるのだろう。政治家の引退した姿としては、真鶴の方で作陶生活をしている、細川護熙氏がいい。一切政治から離れている。写真で見た範囲だが、作品もなかなかいい。特に、ケイトラックに載っているのがカッコイイ。陶芸家としては丸で新人にもならない訳だが、個展で発表もしている。自分のレベルを平気で晒している所が良い。こう言う人を見ると、言いたくはないが、家柄と言うようなものを感じざる得ない。
昨日の自給作業:草刈1時間 累計時間:27時間