小田原漁港

   

小田原漁港に観光施設が出来るらしい。神奈川県が小田原新港西側の海岸約15000㎡を埋め立て整備し、うち小田原市が3730㎡を取得。この敷地に750~1000㎡の施設を整備する予定。駐車場は、県の整備分と合わせ計220台程度になるという。この施設は水産業と地域振興を目的に、水産物の販売や飲食の提供、観光情報の発信などの機能を有するように整備。09年度に国の交付金を申請、10年度に施設の実施設計を行い、11年度から2年で施設整備をする。とても楽しみな計画だ。漁港には時どき海水をもらいに行くので、今の状態は漠然とだが推測できる。漁港には周辺に海産物のレストランが、10件ぐらいあるだろうか。徐々に増えて来ている。漁港や海産物はとても観光客を引きつける要素がある。これを売りにしない手はないと、思っていた。小田原活性化の大きな弾みになりそうだ。

以前から港の朝市は活発に行われてはいたが、港に魅力的な施設が出来れば、早川から根府川まで、地域の活性化に大いに役立つだろう。小田原から、真鶴までの海岸線はとても景観の良い急傾斜地だ。石垣を積み上げ、ミカンが作られてきた。延々と続く石垣を見るだけでも、なかなかなの見ものだ。片浦のレモンとか、熱心に農業を続けている人達はいるが、全体的に見ると、放棄地が増えてきている。細い農道が石垣で上下を支えている。管理がされなく成ると、通りにくいだけでなく、とても危険な状態になる。海岸線に住宅があるのだから、背後の急傾斜が充分に管理できない状態と言うのは、暮らしにとっても不安なものがあるのではないだろうか。こっこ牧場もこの一角にある。しょっちゅう写生に行くので、あそこの畑も今年は草刈が出来なくなったなど変化が良く判る。入って行けなくなってしまった農道もある。

港に出来る施設がどのようなものかは、判らないが、設計をことし始めるようだ。是非とも地元の人達の意見を取り入れて、小田原全体の活性化の見本になるような、施設を目指して欲しい。こういうときにこそ、市民参加の道筋を開いて欲しい。地域コミュニティーの再生は、具体的な要件があってこそ、実質的な動きが始まるのだと思う。観念的に仕組みだけが整備されても、自治会と同じで、実質的に全体が動くことは、難しい所がある。生活している者は日々の生業で精一杯が当たり前だ。地域の事に係る動機は、何か具体的なことがあればこそだ。子供の遊び場を地域で整備する。こうした具体性があれば、係ってくれる人も、意見も出て来るに違いない。自治会は役員さんの本当に大変な努力で、形を保っている。久野がごみの分別が、一番良くないという事で、昨日も分別の講習会があった。一昨日も自治会長の皆さんは、その準備なのか集まりを持っていた。

小田原漁港の施設整備が、あの素晴しい、真鶴までの傾斜地農業の未来に繋がる事になれば、本当に素晴しい。先日、報徳農場の田嶋さんは、あそこにクラインガルテンを作る構想を言われていた。私も以前から同様の考えを持っていたので、よくよく田嶋さんの考えを聞かせてもらった。風力発電と組み合わせると言うのだ。さすが、なかなかの構想だ。海岸の傾斜地、風力発電には最適の場所がある。港と、クラインガルテンと風力発電。要するに組み合わせで、魅力は倍増する。これからの方向を掴む事だあの傾斜地を一切車の進入をさせない構想が良い。駐車場を整備して、後はゴルフカートぐらいだ。果樹を中心にした、もちろん柑橘を中心した、畑の整備が良い。地域の人の役割。農園利用者の小田原とのかかわり方。漁港施設の整備にあわせ、こうした構想を検討することが出来れば、市民参加も本物になるのだが。
昨日の自給作業:田んぼのセリ取り1時間 累計時間:8時間

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