田んぼの様子

   

昨日で丁度田植え3週間を経過した。ほぼ想定した姿と成っている。違っているといえば、株の生育にばらつきがとても大きい事だ。田植え後そのままと言うような顔をした株もあれば、もう分結が10を越えたようなものもある。しかし、実は今の段階では、株の状態をあまり注目はしていない。病気やら、虫さえいなければ、それでいいというところだ。一番の注目は、コナギの発生状態。それを取り巻く土や水の状態だ。コナギは少ない。少なかった昨年より、少ない。加えて生育が悪い。一番大きな奴で、左右に広げた葉が4センチという所だ。発生の目立つ所は偏在しているのだが、上の田んぼでは道側の中央部。中の田んぼは全体にほとんどないが、中ほど山側に少し。下の田んぼでは、中央部付近にある。どちらかといえば浅い部部にある。この原因解明ははっきりはしないが、浅い為に水が流れない所のようにも見える。

代かきが多かった所に良く出る。これは今のところ、この推測はあたらない。トラックターの進路変更箇所に少しあるかという程度である。昨日は、6人で、上の田と中の田を縦横しっかりと、田車をかけた。草が在ろうがなかろうが、一度は田車をかけるのが、田んぼの為にいい。人のためにもいい。田んぼに入り、足で田んぼの様子を確認できる。田んぼの仲でもアチコチ随分と状態が違うのだ。入って見なければわからない。もうひとつの強敵、ヒエは2本だけ見つけた。これからの観察対象の中心は、こちらなる。深水を一貫させなければならない。田んぼに浅いところがあるから、慎重に浅い付近の観察を続ける。今年初めて進出して来た。下の田んぼのセリはぽつぽつではあるが、下の田んぼ全体に散在した。これは拾い草30分程度で、どうと言う事は無かったが、どんな変化が起きるか要注意事項だ。

トロトロ層の形成に成功した。トロトロ層と一概に言うが、これは実に多様な状態を指している。どの状態を想定しているかといえば、小生物が、作り出すねっとりした軽い層の事だ。機械的に作り出すものでも感触は似た田んぼはあるが、あくまで、ミジンコ、イトミミズ、赤虫、を中心にした小生物が大発生して作る状態。水が不透明にうごめくほどのミジンコ。今年はこうした生き物の作り出すトロトロ層が、上手く形成できた。田車で土を攪拌しても、腐敗臭は全くない。これを意図的に作り出す方法。冬の間に、養鶏場の床を撒く。春になって、蕎麦カスを何度か撒く。緑肥も充分育てる。藁は入れない。粗起こし前に、海水を撒く。田植えを終えたら即座に、ソバカスで一面を覆う。全体で、300キロぐらいのソバカスを撒き続ける。これで、ほぼトロトロ層は形成できる。かも知れない。

入水温は初期2週間15度。これは一度去年より低い。3週目に入り、徐々に上がり、昨日は日中20度あった。この温度で一気に稲は生育を始めた。入水口に作った保温迂回水路は、少しの効果がある。道路側の水漏れ防止にも成っている。今までの水管理は、昨年よりも流し水を続けようとしている。アチコチで畦漏れが起きては田んぼの土を出してしまうという失敗が何回もあったが、それでも発見が早く、すぐ修復しては又水を入れている。そして流し水管理。水が温まらないという意味では上の田だけがそうなるが、止む得ない。その効用はまだわからないが、貯め水より土の感じがいい。ともかくトロトロ層がで来た。多くの生き物が手伝ってくれている。来年は田んぼを均平にして、停滞地域をなくすようにしたい。

昨日の自給作業:田んぼコロガシ3時間 下の畑植え付けなど1時間 累計時間:6時間

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