続・小麦の価格
小麦の価格の事で、ご意見がありました。秦野に小麦の生産をされている方がいるらしいですね。市川さんと加藤さん、是非お話を聞いてみたいと思います。1町3反作った。それで、6トンから7トン。ポロンさんがこの地域で蒔いた「一粒の麦」は着実に広がってきています。パンの価格そうだろうと思います。2000円ではどうしようもありません。もう少し、価格の事を考えて見ます。小麦を少しですが、作っている人達は、お米よりは手がかからない、こう言われています。だからお米より安くてもいいんじゃないかと言う意見もありました。この点は、実は私には信じられなかった部分です。お米の方が手がかからないじゃない。と思い込んでいた。どうも思い込みが強くて、冷静に考えれば小麦の方が、手がかからないらしい。田んぼでやっていることは、面白いあまり、全く手がかかっているとは気付かなかった。お恥ずかしい限りだ。
でもお米よりは高くないと作れない。こういう感じは他の人達も共通に言われていた。それは先ず粉にする歩留まりが、60%から70%程度。これは小麦の品質にも因るのだろうが、梅雨時の刈り取りや干しで、手作業でやるとすれば、品質は年によって相当に低下を予測せざる得ない。粉にする製粉代が、キロ50円以上加わる。秦野まで持って行くので、こうした手間も加わってくる。一番困っているのがスズメの食害。その時期他に食べるものがない為か、集中してくる。半分食べられたというほどの被害が出る。網をかけて防げる面積であれば、何とかなるが、2反を越えると、それも無理だろう。地域全体で作っていたときであれば、こんな心配もない。お米が農の会ではキロ600円前後。キロ600円の価格は目減り分を考えれば、だいぶ安いことになる。
一般の相場は1kgで80円ほど。1反分(300kg)でたったの2~3万円にしかならない。とポロンさんの紹介してくれた記事には 書いてある。平塚市内農家2戸の協力を得て、18年11月に農林61号・南部小麦・鴻巣25号・ニシノカオリの4種類の小麦約1.4haを作付け、19年6月に約10tの小麦を収穫した。収穫した小麦を地域で製粉できる仕組みを整えるため、店舗の近くに8台の石臼を備えた製粉工場「ミルパワージャパン」を建設し製粉を行っている。19年10月から収穫した小麦を使用したパンの製造・販売を始めており、収穫した小麦は全て同店で消費する予定。農政局の資料にこうあった。だいぶ見えてきた。道具は随分揃っているようだから、湘南小麦プロジェクトは注目。記事では小田原でも作ってもらっているとあるが、誰だろうか。一番気になるのが、幾らでこのパン屋さんは農家から購入してくれるのだろう。
ポロンさんに教えていただいた、「湘南小麦プロジェクト」からネットサーフィンであれこれまわって、この辺りにもパンの方はあれこれ動きが出ていることが分かりました。しかし、うどんはない。うどんの本当の美味しさを知らない。今度、小宮さんの夏祭りでは、小麦の味のするうどんをみんなに食べてもらおう。大井町の公民館には、陸軍が撮影した、航空写真が展示してある。一面の麦畑だ。今は昔から里山だったような顔をしている、回り一体の山が、全て麦畑だった。それは、私が子供の頃の風景の記憶が蘇る。誰もが当たり前に麦を作った。鶏だっていない家の方が珍しかった。今度は、辛い事だけでなく、楽しい事として、鶏も麦も作りたい。