自給畑の5月
5月は畑の一番楽しい時期だ。蒔いた種が、芽を出す。芽が次々と葉をそろえる。この毎日を眺めているだけで、充実したこれでいいような気持ちになる。草刈をした後の清々とした様子も良い。このところ真竹の竹の子が出始めた。これはほおって置けないので、明日こそ草刈と思いながら、雨が降る。雨の中無理してやるほどの事はないので延ばしていると、やっと晴れると他の用事でだめに成る。もう養鶏場の草はすごいことになってきた。回りの草だけでも近いうちに刈って置かないと、電気柵が利かなくなる。アルパカを飼いませんかという素晴しいお話があった。当然すぐにでも飼いたい。どうなる事やら。アルパカがアニマルセラピーに良いという話だ。見るからにおとなしそうだし。可愛らしい顔をしている。私としては草刈のほうだ。放牧すれば、草がなくなるだろう。養鶏場の跡地に、羊か、ヤギを放そうとは思っていた。
今収穫の盛りなのが、キヌサヤエンドウ。20本ほどだが、毎日食べることができる。炒めてよし。卵とじ良し。お吸い物。親子丼。収穫時期が一時だから。11月から半年育てて、今だけの楽しみ。同じ種を蒔いたはずなのに、青い花と、白い花がある。雨で摘まないで居るとざる一杯取ることになる。隣にあるそらまめも急に大きくなった。これは幾らも成らないが、なかなか美味しいから楽しみにしている。意外な豊作がニンニク。カレーを作ろうと、昨日タマネギとニンニクをとりに畑に行くと、ニンニクが大玉なのだ。「ニンニク畑で涙して」を読んで以来、ニンニクは作らない年がない。一時種取からやってみていた時期もある。去年はとっておいた種ニンニクを失くしてしまい。どうしようと思いながら、だめでもいいと思いながら、スーパーで売っていた、中国産と思われる、芽の出かかった、安売りのニンニクを植えてみた。出てきた茎や葉はそれほど良くなかった。所が昨日抜いてみると、売られているほどの玉だ。初めてこんな大きなものができた。
土が良くなった。とか言う事にしたが、本当の所はよくわからない。同じときに植えた、たまねぎも5本抜いた。これは一年保存して、芽が出たたまねぎを又植えたのだ。そうしたら、苗からやったものはまだ葱坊主は出ないのに、それらは10本ほど、ちゃんと葱坊主が早い。不思議な事だ。そこで引き抜いた。これもなかなかの出来だ。捨てるはずのものから、立派なタマネギができた。嬉しくなって力を入れてカレーを作った。これに笹鶏がらのスープと、笹鶏肉が入る。一年鶏だから硬い。みんな販売は出来ない、残りのようなもので出来たカレーだが、最高の美味しさだ。ちょっと自慢できる味に成った。鍋一杯作って、一回分ずつ冷凍する。こうしておけば、急なときいつでも食べることができる。
タマネギは草に埋もれていて心配だったが、意外に出来が良い。春になって雨が多かった天候が幸いしているのだろうか。コカブと大根とサニーレタスは冬から、半年食べたい時には出来ている作物だ。大根はそうは立派なものは出来ない。耕さないからかと思っているが、自分が食べるには、困らないだけ出来てくる。やはり作りやすいものだ。今は種取りようが花を付けている。蒔き時が長い上に、葉も根も食べれるものは、使い勝手が良く、自給向きだ。枝豆、鞘インゲン、などは葉が展開している。今年はハトにやられるものが、全く無かった。お陰で全部直播で上手くいった。トオモロコシは、直播と苗とで平行してやる。食べられた所を苗で補うという考えだが、何と、今年は全く食べられないから、一畝増えてしまい、3畝で栽培している。所が何故か、色が上がらない。追肥が必要なのか、時期を待つべきか。迷っている。