衆院補選とガソリン税

   

衆院山口2区補欠選挙が今日告示される。補選は2月の岩国市長選に当選した福田良彦氏の議員辞職に伴う。自民党の山本繁太郎氏と、2005年衆院選に同区から出馬し福田氏に惜敗、比例代表で復活当選した民主党の平岡秀夫氏が立候補をする。山口2区は基地移転拡張に賛成する市長を当選させた岩国市のある地域だ。またまた、日本の進路に影響する、注目選挙を行うことになった。前回の岩国市長選では、基地を受け入れれば、国からの補助金を投入します。基地反対なら、補助金を断ちます。まるで弱いものいじめの、自民党の選挙戦略で、背に腹は変えられない。こう判断せざるえなかった。追い詰められた岩国市民だった。地方経済がそれほど厳しい。補助金に頼った。公共事業依存の地方経済は、自立経済に脱皮を求められている。にもかかわらず、政府は補助金を餌にして、ふるい体質温存を提案する。地方経済の中心をなす、建設業界はこぞってこれにぶら下がろうと、生き残りをかける。

ガソリン税ばかりが議論されているが、ガソリンは高い方が良い。高い分税金なら直の事良い。ただし問題はその資金が、道路特定財源というところだ。不足のはずの税金がここでは余るから、使いきろうとする。それに群がる利権集団が様々な温存策を考える。要らない道路を作る。第2東名高速道の建設などその際たるものだ。すでに、高速道路があるところに、平行して作ろうというのだ。この先自動車の増加などない。何時までも物流が自動車依存の社会では困る。では何故、不要不急の第2東名の建設が、無理に進められたか。それは採算性だ。地方に行けば行くほど、高速道路は採算性が低い。必要性は高いが採算が悪い。そこで、いらないけれど、採算性の高い所として、第2東名が選ばれた。私はこの反対運動を、熱心に行った。しかし、まるで歯が立たない形で建設が決定された。山北町ではただ通過するだけで、税金が入るわけでもないのに、仕事が来る。土地が売れるというだけで、賛成なのだ。

ガソリン税の一般財源化これは以前より、繰り返し言われていながら、いざと成ると、道路関係議員の圧力で、ひっくり返されてきた。今回も補選の前には、口が曲がっても、一般財源化を否定する自民党議員はいないだろう。所が選挙が終わればどうなるかは疑問だ。ガソリン税はこの時代の方向を変えるためにも、高く設定した方がいい。ガソリンはどうして使わざるえない場合だけ、使えばいいものだ。小田原に暮していれば、使う場合が多い。それでもより高くなれば控える。石油依存の農業だって、減ってゆく。民主党の言う、ガソリン税の廃止は困る。見当違いの政策だ。ガソリンはどのように考えても、安いほどいいという種類のものではない。今起きている石油の値上がりも賛成だ。石油をどうせ燃やし尽くすまで、使い切るのだろうが、せめてゆっくりにして欲しい。

山北を離れる理由のひとつは、地域を愛する人がいないのでは、面白くないと思った。岩国市はどうなのだろう。地域経済の活性化を一番の争点と考えているという、事前調査があるそうだ。一般財源化することで、地域を活性化する費用を捻出する。こういう考えと、ガソリンがただ廉ければいい。こういう争いのようだ。これは「ガソリンが廉い」が勝ちそうだ。基地すら賛成した岩国市民だ。目先の利害に流されるに違いない。自民党とか、民主党とか、地盤とか、保守層とか、それとは違うところで、投票が行われる。小田原の市長選挙も近づいている。小田原では、新人3人の争いだ。豊島氏の事前運動まがいの宣伝カーが、毎日回ってくる。あれは選挙違反でないのか。あんないかがわしいことを平気でやる人が市長になるのでは、困った事にならないか。

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