苗の作り方
苗半作と言われる。確かに良い苗で作れば、後が作り易いという、経験をした。昔、窪川さんから貰ったトマト苗だ。でも苗作りはなかなか難しい。良い苗土の作り方まではわからないが、私のいい加減な作り方を、書き留めておく。何故余りよく出来ないかの参考ぐらいになるだろう。当然ながら、苗土が一番重要だとおもっている。鶏と組み合わせる事を主眼にしている。苗土前年に作り始める。3月に使うのに、早い人は、半年も前に準備を始めるらしい。中には、三年物の藁堆肥を使うとか言うが、そんなことは私には出来ない。それでも、暮れの内に、鶏小屋の床を水をかけながら、積み上げ、発酵を始める。これは、春雛を育てた雛小屋が、そのまま堆肥小屋になる。だから床は鶏が巣立って、4,5ヶ月経っている。この床は毎年同じことを繰り返しているので、発酵は何度も繰り返している。
床に水を加えながら、片隅に高くする。60センチぐらいの山になる。そこにコーヒー袋を二重ぐらいにかけておく。翌日にはアンモニア臭を発するようになる。これを、1ヶ月置きぐらいに、水を加えては切り返す。3回ぐらいはやる。2月になったら、これに土を加える。土は山土。草の種がないところを持ってくる。積み上げた小屋床と同量ぐらい(米袋に4杯)を入れて、更に水を加えながら、積みなおす。又熱が出てくるので、2週間後に水を加えて切り返す。これで3月初めから、使える苗土になる。と言う所だが。毎年こんな感じでやっているだが、そういい状態とは感じていない。発酵が不足と言う気がしている。夏に鶏が小屋から出たらすぐに水を加えて、積み上げておいた方がいいのだろうか。その頃は苗の事など全く思い出さないのだ。今年は、実験的に稲の苗土にも使ってみる予定でいる。
この苗土を鉢に入れて、写真のようにしばらく種を蒔かないで、置いておいた。種もないのに、水遣りだけをする。何となく苗の土の様子を見ておいた。平気そうなので、中球トマトと、姫冬瓜だけ蒔いてみた。どちらも小ぶりと言う所で、今年初めてやる気になったものだ。今まで、トマトは大玉にしていた。立派なものを作りたいと言う見栄だ。ただでさえ、下手で通っているのに、中玉を作ったのでは、大玉があの程度にしかならないのか。こう思われるのが嫌だった。近所の目も気になった。そういう意味では、今年は居直った。下手はしょうがない。実質を取ろう。中玉の方が作り安いとは思う。ここで言う作り安いは、一段に3個以上で10段以上取れると言う事。これを書いて置くのも見栄。さすがに普通の冬瓜が出来ないことはない。冬瓜は出来るのだが、普通種は大きすぎる。
もう今週には、なす、ピーマン、と蒔いてしまう。蒔いたらば、今度は温度管理、踏み込み温床が出来れば一番いいが、まだやったことがない。小屋床を使うと、どうもガスが出て行けない。落ち葉と成ると、とても集める気になれない。来年はやろう。ともかく、ビニールハウスを2重にする。更に中には暖太郎がいる。これは簡単な暖房器具だ。毎晩500ccぐらいの消費量か。ここまでやって、3月に入れば、10度以下にはならない。でもこれでも低い訳だが、昼間充分の気温があれば、夜温の低い事はクリアーできる。良くできない者が言う事ではないが。それの方がいいくらいだと思っている。そう思いたいと言う所か。発芽が一番温度がいる。だから、新聞紙を夜は掛けておくといい。水遣りは、朝夕。乾いたらやる。これは今年聞いて取り入れた水遣り法。先ず霧状の水でゆっくり水を濡らす。落ち着いたところで、初めてジャーと水を与える。これは土が目詰まりしないためだそうだ。