最小限の家・土台
12月からは、建築を開始できる許可が出ている。整地をして、地縄張りをして、糸を張る丁張り(ちょうばり)というところまでは、ずいぶん前からやってあった。行政の人が見に来るに当って、何処に作るのか、丸でわからない状態では、説明の方法もないと考えて、そこまでは完了して見てもらった。これが合法か、違法かは判らないが、さすがにこの点では注意もされなかった。山の中ではこのやり方しか場所を示すやり方はないだろう。写真は土台だ。自分で作るつもりだったが、ホダさんに話したら、うちの山に丁度いい石があると言う事で、どんどん進めてくれた。総量で2トン以上ある。これに連結すれば、どんな風でも飛んで行くことはないだろう。すごい土台になった。ほれぼれしてしまい。しばらく眺めていたい気分になっている。土台がしっかりしていると言うのは、何よりの事だ。この石に穴を開けて、ボルトを止め、柱を立てることになる。すでに、その墨も打ってある。
この石の土台を見ていると、高床に成る。立ち上がった柱に、段違いで横に桟を入れたい。その横桟には名前があるのだろう。どうも建築用語に無知なので、いけない。上がり框、あがりがまちと読むそうだ。玄関のところにある入り口の板だ。素晴しい用語があふれている。専門家風にこういう言葉を使いたいものだが、残念ながら、全く不案内だ。そして壁板の落としこみとなる。板倉で基本は作る。土台の向こうに置いてある板で、床から壁から、全てをまかなう予定だ。いずれゆっくり、楽しんで作りたいと思っている。
今年も終わりに近づいて、辺りの片付けにおわれている。今年で、新たに始めることは、全て始めた。これは家の周辺や、実際の農業や養鶏の方もそうなのだが、今までやってきたことの方も、整理している。黙っていても、あれをやらないか、これを一緒にと言う話の方が、向かってくる。ほおって置けないこともある。目途がついたことは、終わりにしたいと思う。その一番が養鶏だ。養鶏場の片付けも始めた。こちらの片付けは、2年はかかるので、徐々に進めざる得ないが、家の周辺の片付けぐらいは、年内に終わらないといけない。家の脇にハウスを建て直したので、だいぶ展望が見えてきた。雛の育趨小屋も年内に整備が終わりそうだ。そういえば道具置き場も、整理が付きそうだ。場所がないから、どうしても道具があふれて管理が悪くなる。いざ使おうとして、探すほど馬鹿なことはない。今度はなかなかいい道具小屋が出来た。小屋の前で、整備も出来る場所になった。整理を始めてみると、驚くほどの無駄に気付く。物置と、道具置き場をごっちゃにしたのがいけない。それぞれに分離すれば、3箇所だったのが、2箇所になる。いつも緊急的に広げてきたことの、付けが来ている。
年内に最小限の家の、柱材料の見積もりをする。これはどうも完全には出来ないのだが、模型に基づいて、拾い出すつもりだが、太さが良く見えない。素人には全てを同じ太さでやる方がいいという説もあった。この辺りは、専門家に相談したい。柱は落とし込みにするので、少し太くないといけないのだろう。私は3.2メートル角の家なら、4つの角だけの方が、姿がいいと思うのだが、間に一本柱がいるというのだ。本当だろうか。太い柱が、4つ角にあるだけの方が何しろ作り易い。基本はキュウブだ。同じ長さの柱だけで出来ていれば更に、簡単な素人向きになる。こう言う事は専門家に聞くと、即座に否定されるだけなので、面白がって相談に乗ってくれるような、上手い人はいないものだろうか。