ぴーすかふぇでのこと
思いもよらない事、と言うのは余りないものだが、昨夜はちょっと驚いた。サポートセンターでのピースカフェに、ツルネン氏とその奥様、と政策秘書の石井氏が同行され参加された。名古屋からの帰りだと言う事で、時間がたまたま適合したからと思ったら、実はそれだけではなかった。ツルネンサンは三つの用件があって参加した。と言われた。一つ目は、農の会で農作業に参加している、人達の事を直接知りたかった。二つ目は、今度の講演会についての打ち合わせ。三つ目は、農の会の稲作グループに入れて欲しい。と言う事だった。それでツルネン氏にお会いしたら、話さなければと考えていたことは、全部済んでしまった。有機農業、あるいは、農の会の農業はやって見なければ判らない。全部わかったつもりの優秀な人でも、やってみると違うと言うことになる。身体が感じる事は、頭とは又違うのだ。
繰り返し書くが、農業はやって見ないと判りにくい。同じく、人間と言う者は共に行動して見ないと、わからない。一緒に働いて見ると、段々見えてくる。つまり、個性を伸ばすとか、自己探求。とか、自分の研究には熱心なのだ。所が、他人というものが存在して、その人様の方がよほど大切と言う事が、わかってくるものだ。まわりに存在する人間の事を、充分に知る事、本来こっちの方が大切だったと言う事が、一緒に行動すると、必然わからざる得ない。こっちが日本の古来の文化。「個性尊重」の、渡来がどうもいかん。田んぼも似ているのだ。わからなければできない。判りだすと面白い。田んぼ探検が、自然探検で、暮らし探検。それで人間探検。有機農業を理解するにはやってみるしかない。これからやりたいと言う、ツルネン氏に、何もない。一緒にやってみましょう。
ツルネン氏は早速秋の稲刈りから、参加したいと言う事だ。一番嬉しい作業からの、参加になる。いい出発かもしれない。有機農業の未来は、むしろ、農の会のような市民的な農業者にある。業としてやられている人は、よほどの有利販売が出来なければ取り組めないだろう。地場・旬・自給の農の会なら、農薬を使うなどと言う事はありえない。自給のための食に、コストはない。ロシアでは、こうした自給的市民が、食糧生産の半分を占めていると言う事だ。これがロシアの安定に大きく寄与している。崩壊しかかった国を支えたのは、自家菜園だったそうだ。日本でもそういう状況は起こらないとは言えない。39%の自給率の国は極めて不安定だ。これを、上げる為には市民的農業の普及しかない。この場面に生かせるのが、有機農業推進法ではないだろうか。
10月6日は面白くなりそうだ。そこに向けて、やれることはまだまだある。この地域の有機農業にかかわる人全員に、このシンポジュームを伝えたい。この機会を生かして、連絡網を作りたい。先ずこれが第一獲得目標。できればJAの参加もお願いに行かなければ。ピースカフェも農の会も小さな活動ではあるが、方向は間違っていないと思う。いいつなぎ役になって、この地域の農業が、農地が、維持されるように、これからもやれることはありそうだ。昨日は、農の会の人達も、沢山ピースカフェに来てくれた。月曜は、みんなも出荷の前で一番大変な時で、迷惑をかけたと思います。でもこれも大切な事ではあるので。理解してくれるだろう。