現代農業・イネ作り記事

      2016/08/10

「現代農業」の10月号に、ソバカス抑草について書かせてもらった。鶏の事なら、ともかく、田んぼの事で私が何か書けるような事はないのだが、恥ずかしながら書かせてもらった。私は自分の写真を送ったり、田んぼの作業の写真など、送ったわけではないので、どこかで農の会の作業に参加されたり、何か関係があると言う事らしい。そういえば、電話で収穫祭の話をされていた。現代農業を読むことで、農業の道に進んだ。もし現代農業を読まなければ、いつまでも趣味で鶏を飼っていただけだろう。農業の重要性を、「現代農業」を通して知った。それで、農文協に頼まれたことで、わずかでも役に立てるなら、協力したいと思っている。しかし、今回の記事は役に立てたのか、足を引っ張ったのかちょっと心配になっている。

有機農業の技術は本格的な研究は行われていない。今だ、個人の経験的なワザに依存している段階だ。叔父は農業分野の研究者だったのだが、研究者として認められる為には、例えば学士院賞を貰うような研究と言うのは、企業から支援を受けた農薬の研究だったりする傾向があるのだそうだ。有機農業のように、ある意味白眼視されるような、研究を真剣に取り組む公的研究者はいない、と言ってもいい位だ。伝統的な農業の中に、様々な技が存在する。その切れ切れのワザを、再構成して、現代の大規模化した農業で「技術化」出来るかが、大切だと思う。そこで、議論の場が必要だと思う。「除草剤を使わないイネ作り」と言うホームページがある。ここでは、全国の除草剤を使わないイネ作りをされる人達が、意見を寄せ合っている。これが、実にヒントに満ちた、議論の場を形成している。

「現代農業」の私の記事の前に、鯖江の藤本さんが堂々と記事を書かれている。この方が、現在農水省から、有機認証詐称で調査をされている人だ。JAS有機認証制度はこれで完全に、無意味化した。認証機関そのものも、責任をとることになるらしい。すでに、存続が怪しくなっていたので、この機会に止めるのではないだろうか。化学肥料が、誤って混入した。このように弁解を言われている。そんなことが在り得るだろうか。苗土か、あるい苗土に加える資材を納入した、業者があるらしいから、そちらを調べれば分かる事だろう。JAS有機認証制度は小さな農家には認証を受ける、費用負担と書類負担が大きすぎる。大きな企業的な農家のみが利用できる制度だ。認証機関もボランティア的なところが多く。小さな農家を手助けしたいという気持ちで運営されている。費用を下げる為に、農家に悪意が存在しない前提で行われている。

結局は、企業的な農家が、大掛かりな詐欺行為を行う、行っても判らない。そんな制度にならざるえない。この制度は、日本への輸出企業のための制度だ。日本の農家を追い詰める為の制度になっている。このあり方が、大問題だと有機農業研究会でも強く意見を出したが、結局無視されたまま退会した。消費者はJAS規定が出来れば、ないよりましだと思うだろうが、ないほうがまだましなのだ。なければ自分の目で確認するしかない。確認できないような都会の消費者は諦めるか、どうしてもと言うなら、都会での暮らしを諦めるか、それしか方法はないだろう。食べ物は自己責任だ。

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