柏崎原発で、震度6強

   

昨日はついにメルトダウンかと肝を冷やした。柏崎原発近くで大地震が起きたのだ。日本中どこに行っても同じ、不安がある。そう遠くなく起こるとされている、巨大東海地震の震源の範囲には、浜岡原発がる。浜岡原発の歴史も事故の歴史のようなものだ。原発と言う方法が未完成なのか、何故完璧にできないのか。完璧にしたら採算に合わないものになるのか。勉強すればするほど恐くなるのが、原発だ。特に恐いのが、関係者が口をそろえて、「絶対に安全です。」こう断言しながら、事故を起こし、それを隠してきた事実だ。日本人の注意力は日に日に、低下している。とんでもない、在りえない様な見落としを、たぶん誰もが、周辺で体験していると思う。もう人間には自ら注意する力が、失われた。そういう前提で、考えて置かなければ、事故はいつか起きるのだ。

そう浜岡原発が、私のところから一番近い原発だ。しかもこの浜岡原発は活断層の真上に作られている。御前崎にある。いかにも地盤は悪そうじゃないか。何故こんな所に作ったのか。作れる所が少ないのだ。どこだって原発がくると言う事に賛成する人はすくない。しかも、山の中に作れない。海岸線に作る。本当は、ごみ焼却炉などもそうだが、海岸線に作った方が、人に及ぼす影響が少ないのだ。山の中に作れば、下流域全体を補償対象にしなくてはならないからだ。海岸線の方が地震は恐い。その上に津波が恐い。柏崎が、想定以上の揺れと言う事は、想定は震度6強では超えると言う事だ。はるかに大きな地震が、浜岡に起こる可能性は高い。そう何度も発表されている東海地震だ。そのときには、どんなことが起こるのだろう。

エレベーター事故。ジェットコースター事故。プール事故。事故が起きると報道はしばらく、頭に乗ったように管理責任を騒ぎ立てる。報道しないよりはいいが、本来報道がやるべきことは、事故が起きる前に、事故の可能性を発見し注意を喚起することだろう。だとしたら、原発は一番研究を要する機械だ。事故になれば、人類にとって手に負えないようなことに、つながる施設だ。それが未熟な仕組みでできているのだ。現代の社会の、不安定さの象徴のような施設だ。大学の研究室レベルの機械を、そのまま巨大にした物だ。仕組み自体は、当初できたときから進歩していないそうだ。ただ大きくしたから、頑丈にしよう。壁は厚く、土台はしっかりと。確かにそれも必要だが、原子炉と言う仕組みを、とことん安全な物にするか、それが出来ないなら、止めるか。

何故地震で怖いか。今回柏崎でも全体のものではないが、冷却水の漏れが生じた。水位が下がった。揺れで配管や、壁に亀裂が出来る可能性がある。その時、冷却水が急激に減ったとしたら。加熱した原子炉はメルトダウンを始める。柏崎ではM7以下の地震で、設定の震度の3倍の揺れが生じたそうだ。これで亀裂が生じなかった事は、幸運だったと思わなければならない。まず、停止して、全体の炉で、何が起きたのか、起きなかったのかを、緊急総点検しなくてはならない。原子炉の地震対策を設計強度を全て見直さなければならない。地震は起きるたびに、現代人が危ない土台を高く積み上げて、暮していることが再認識できる。電気を消して、ゆっくり原発は寝てください。

 - Peace Cafe