戦う市長上原公子氏
講演会がすばらしく開催できた。参加された皆さんに深い感動を残して、終わる事ができた。参加者は200人は超えていた。もっと多くの人に聞いていただきたかったが、準備期間不足もあった。予定より30分も伸びたが、それでも時間が不足した。本当にみんな聞き入っていた。こんなに真剣な講演会というのも珍しいのではないだろうか。ピースカフェらしさも少しは出せた。ピースカフェから3人が、質問に出る。このアイデアは悪くなかったと思う。託児室が満杯の賑わいで、これもいつものピースカフェの雰囲気が出た。平和の集まりに、子供がいないなんて、おかしなことなのだ。この集まりが、これからのピースカフェの、第2歩目の出発になったと思う。市政を、まちづくりを、面白がって、市長と言う立場で今実行されている人。生の声を伺うことの大きさ。足柄地域の市民が主人公のまちづくりに、ドカッとお土産をくれた。
この講演会が、4月の市議会議員選挙。その次の市長選挙目当てでないか。こんな批判もあった。そんな事は経過的なことで、小さなこと思っている。その先の事が、重要だ。こうしたすばらしい人と出会うことで、互いの活動を深めるきっかけにしたいのだ。聞いていて考えていたのは、絵の会の在り方の事だった。
足柄地域を作り出すのは市民の暮らしそのものだと考える。この地域には本当の暮らしが出来る、材料が満ち満ちている。それを生かしてゆくも、使えないまま滅ぼしてしまうも、それはここに暮す人の思い一つだ。厭だ厭だ。農業なんていやだ。ぼやきながら、仕方なく農業に暮す人もいる。しかし、足柄に残って農業を継続されている人達は、実に本気だし、生き生きしている。この力がこの地域の核に成り、生かされた力になれば、全く違う局面にこの地域が立つに違いない。今は個別の、まとまった方向性の見えない状況なだけだ。この点に気付き、行政の方向転換が必要なのだと思う。
戦う市長の名の通り、明和マンションと、住基ネットと、国民保護計画と、あくまで戦い続ける。報道が持ち上げる戦う知事が、石原東京都知事。こっちが戦うのは外国人とか、犯罪者とか、弱い者だけだ。だから、自分が攻められる側に立った時の弱弱しさは驚くばかりだ。弱い物いじめばかりするような人間は、本質は弱い。上原市長は対照的に権力者と戦い続ける本当の強さだ。それは颯爽としている。しなやかだ。明るくにこやかでありながら、気合が入っている。立ちふさがる、権力に対し、諦めないどころか、パワーを増しながら戦い続ける。戦いのなかで、次の戦い方を見つけてゆく。返す刀で市民の自覚、覚醒を目指して、あらゆることに挑戦を続けている。市民が財政白書を作ったという。この人達は、無防備地域宣言の活動をやった人達だそうだ。
どの事を聞かせていただいても、当たり前の事をやられているだけだ。特別なアイデアなどなかった。普通の市民が暮らしを通して、これチョトおかしいじゃない。と普通に思うことを、市長がおかしいと最高裁まで戦う。ないがしろにしない。暮らしに向かい合うとはまさにこう言う事だろう。和服できて下さった。この心意気がすばらしい。農業と向かい合う生活クラブで培った感性の、そのまま国民保護計画策定に向かい合う。まさに、市民活動のオピニオンリーダー。国立の挑戦を、あしがらの挑戦にしよう。頂いた元気で、地域に向き合っていこう。結局今回の講演会を無理やりやらせてもらったのは、自分自身の向かい合い方だったようだ。学ぶ物は大きかった。