千田代表の突然の辞任
昨年、11月 代表を交代して、2年間の予定で千田代表になった。私としては、肩の荷も下りたし、やっと普通の会のように、代表が代われるようになったということで、一歩前進だと思っていた。ところが一年を前にして、辞めたいと言われる。どういうことか全く理解できないでいる。
千田さんが代表になられて、就任挨拶で言われたことは、専業的農家を目指すものから、市民農の人達に会の運営を移すことが、自分の方針であるといわれていた。これは正直、考えてもいなかったことだったが、千田さんに代表をお願いした以上、その方針に沿って、何とかこのことが実現できるように、動いてきていた。
千田さんのほうからは、「市民農の人への運営の移行」具体策が出て来ないので、7月の定例会で、千田さんに「市民農の人が運営する」この意味を、説明して欲しいとお願いした。しかし、明確な意見ではなく。どうも専業の人は忙しいから、運営に関わっていられないという事のようだった。そこで、専業農家の人は、農の会で何をやることになるのだろう。こういうことが議論になり、今後も考えてゆこうということになっていた。
忙しい専業農家にという意識は、間違っていると思う。子供達だって忙しい時代だ。みんな等しく忙しい。何を選ぶかだけの問題だ。とかく自分が一番大変だと思ったら大間違いだ。農の会の活動の始まりは、農地を借りる事ができない。農産物の販売ができない。この解決の為にできたのだ。だから、生産者中心にいままでは運営されて来た。
ところが最近農地は誰でも借りられる。農産物の販売が順調になった。そこで、設立当初とは、状況の変化が起きた。新しく加わった人には、この点は全く違うと思う。農産物が不足するという状況になっている。これは農地の貸借にも及ぶ、5年前までは個人が農地を借りると言う事は難しかった。それが今では誰でも可能になっている。
ここで新たな農の会の活動の見直しが起こっているのだ。確かに、市民的参加者が、どのように会の運営に関わるか。実際の運営は今は、半々ぐらいだろう。会の運営は部会方式で動いている。田んぼの会、お茶の会、大豆の会、料理の会。こうしたものは、市民農の人が運営している。野菜の宅配、通信、は生産者が行っている。収穫祭などは、7:3ぐらいの割合か。
生産者は農の会にとって何を目指すのか。新規就農して、状況が安定したら、自立してゆく、というのがいいのか。野菜の共同宅配は、必要なのか。収穫祭はいらないのか。最小限の家の活動は、農の会から離れるべきなのか。
確かに、新規就農の生産者は生活が大変だ。これは大きく言えば、国の政策の為だ。努力では解決できないところがある。これを支えてゆこうという、気持ちが全体を包んで来たと思う。当然、この時代に新規就農する人は、誇り高いから、その気持ちも、みんなに大切にされていると思う。
研修生を導入すべき時だと、考えている。研修したいという要望はある。先ず寝泊りする場所を作る。その上で、各農場に要望に従い、又研修生の希望に従い、農作業をしてもらう。これが出来れば、農の会の生産者も助かるし、次代の農業者も育てる事ができる。