放棄された竹林
手の入っていない竹林の整理を行った。小雨の中、朝9時から、2時半までかかった。場所は大井町赤田地区。赤田地区はたぶん関東地方のでは1,2をを争う美しい農村地帯だと思います。小高い丘陵が、秦野から、二ノ宮まで、うねうねと続き、谷間には昔からの民家が点在する。少し丘の上に上れば、相模湾が一望できる場所もあれば、富士山まで遠望が聞くところもある。
少し谷になった風除けのような地形に、寄り添うように集まる人家は、たぶん水が沸くところだったのではないだろうか。そして屋敷林のような形で、続いてゆく丘には、竹林と畑が繰り返し、重なり連なってゆく、東は秦野から、平塚までこのような形で続いてゆき、西は曽我丘陵を越えて、小田原の在にまで広がってゆく。
このちょっとした窪地に隠れたように暮らしている姿は、新しい作りの家が増えてきたとはいえ、まだ一昔前の日本の暮らしを、思い出させてくれる美しさにあふれている。
先日来、あしがら農の会では大井町との交流が始まった。大井町では、いこいの村を中心に農村公園のような構想があるのだそうだ。この中には、そば打ちや、パン作りが出来る施設も構想されているらしい。私達としては、大井町が伝統的に、小麦の産地だった事を踏まえて、何か面白いことが出来そうな気がしてきている。
夏苅さんと言われる、赤田在住の方が私達と係っていただいている。夏苅さんは大井町の町会議員で、副議長でもある。赤田への思いが大変に強い、何とか赤田が発展する事を熱望されている。情熱がある、こうした方の存在は、その地域が良くなってゆく一番の要素だと思う。この方が、仲間が野菜を出しているお店で声をかけてくださったのが、そもそもの始まりです。
竹林の整備はなんにしても第一歩で、頭で進めるのでなく、身体で、行為で進めて行こうという、夏苅さんの発想です。やらなきゃダメだよ。やりながら、少しづつ進めてみようよ。やってれば何か見えてくるよ。こんな感じなのが面白い。まず、理屈で考えて、構想がどうだ、テーマがどうだ。こういうことを言わないのが、いいですね。私はすこし夏苅さんについて行って見たいと思います。