あしがら農の会のご案内

   

あしがら農の会は足柄地域のさまざまな循環の、特に農業分野の新しい循環づくりの一助になればとの思いを「地場・旬・自給」として掲げ、1993年(平成5年)に設立されました。
その後、会の活動に賛同する方々も増え、市民農の活動を中心に、有機農業技術の研究や新規就農者の研修などにも道が開けてまいりました。
あしがらの地は、全国でもまれにみる、気象条件、経済地理的条件、農地と隣りあ
う市民の暮しなど、新しい農業の可能性に恵まれた地域です。このような地で新しい試みを始めることは、日本の食糧自給への試金石になると考えております。これは、多くの分野で行き詰まった、暮らしのあり様を変えていくことにつながっていくことでしょう。
具体的な活動として、食糧を自給したいと考える市民を中心とする田んぼの会やお茶の会があります。そうした市民農を支えてくれる中核となる農家の農産物の宅配も行っています。これらの活動から派生して、技術研究会、新規就農者の研修会などその他多くの事業が生まれてきました。
私たちは、これからもこの活動を誠実に進めて、あしがら地域に農に根ざした新しい暮しの文化が生まれることをめざしてゆきます。

基本となる考え方:農を通して、以下の目的の達成をめざします。
1、足柄地域の健全な循環型生活圏つくりの一助となる
2、足柄地域にふさわしい農業と市民生活の混在する風土作りに寄与する
3、市民と地域が互いに恩恵を受ける新しい暮し方を提案する
活動の方針:以下の方針で事業を進めます。
1、 放棄農地の復興をはかると共に発生の減少に寄与する
2、 化石燃料依存を減らし、自然の力を活用する農法を確立する
3、 市民自給型の新しい暮らし方を追求し、提案していく
4、 市民農と農家との互恵のしくみをつくる

行われている事業
1、 田んぼの会 
現在100家族が、あしがら平野12か所で,自給用の田んぼを中心に、耕作しています。総面積で3ヘクタールになります。
2、 お茶の会  
お茶の会は、放棄されておくと山に戻ってしまうお茶畑を、市民が管理してみようと始まりました。5月の連休に150人ほどがお茶摘みに参加します。
3、 野菜宅配の会 
市民農を側面から支えている、農の会における農作実践の中核である農家のグループが野菜を持ち寄り、宅配をしています。市民自給農の余剰野菜も出荷できるしくみになっています。
4、 料理の会 
「地場の旬の農産物を畑から」の視点で、料理として伝えてゆく会です。味噌づくり、蕎麦打ち、あしがらの郷土料理、麹作り、野菜のフルコース等が行われてきました。今後、2か月に一回ひらく予定です。
5、 農業技術研究会 
稲作では、米ぬか抑草を現在の課題として、実践的に研究を続けています。8年間軽い手取り程度で、除草剤を使わない田んぼもあります。野菜では、接木技術や有機農業における野菜苗土つくりの研修を行っています。養鶏や養豚では、発酵飼料を使い、食料残渣の有効利用を含めて研究しており、発酵利用の自然養鶏として成果を農文教より出版しております。
6、 新規就農者の研修会 
新規就農者を希望する人が全国から多数訪ねてきます。それを支援するために年に数回の新規就農者希望者に向け、体験研修を行っています。
7、 その他、基本となる目的を達するための活動
めだか米の学校給食の実現、地場農産物の販売協力、市民参加型農業体験協力
地域の農産物市への参加
8、イベントとして以下の活動を行う 
  収穫祭 田植え体験 収穫体験 地域の農業者からお話を聞く会 稲藁細工講習会 田んぼや畑の生き物観察会 講演会の実施
運営概要
1、 会員:会員は本会の目的に賛同し、いずれかの事業に定期的に参加する者を会員     として定めます。現在約300名ほど。
2、 耕作面積:田んぼ5ha、畑5ha、茶畑0、25ha、果樹2ha、畜産 
養豚と養鶏1ha
3、 定例会: 会の運営、事業活動報告など全員が参加して運営定例会を毎月第2金曜夜に行う
4、 小部会:各事業の運営を支える各種の部会があります。

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