株価の暴落が近く起こる。

主要企業の経営者20人に2025年の株式市場の見通しを聞いたところ、9割が日経平均株価の終値ベースの史上最高値である4万2224円を超えると回答した。内外景気の拡大が企業業績を支えるとの見方が目立つ。金利上昇の恩恵を受ける銀行や、成長が続く半導体関連、賃上げ効果が波及する小売りなどの期待が高い。18人が25年も最高値を更新すると回答した。高値予想は平均で4万4450円となる。ーーー日経新聞
毎年、元旦の新聞に掲載される「経営者の株価予想」も、昨年は予想を当てた人はほとんどいませんでした。でも、これは別に予想する人が悪いわけでも能力がないわけでもありません。予想が外れるのは人間の心理から考えると、普通に起こりうることなのです。 ーーー東洋経済
これを読んでなるほど、経営者は良くなることだけを考える人達なのだと思う。今の日本の株価がさらに上がるなど、到底思えない。何時暴落が始まるかを考える状況だ。ここに至っても楽観で居られるというのは、よほどの脳天気なのか、あるいは日本教の信仰でもあるのだろうか。
不労所得は倫理に反すると考える古い人間である。否、古いが正しい倫理観のある人間である。子供の頃は誰しもが、不労所得を考えるなどもってのほかだと、普通にそう教えられて育った。労働をしてその対価を貰うと言うことが、健全な収入だと教えられた。
今の時代、行き詰まった政府が、倫理など捨てて、投資を奨励する時代である。それを真に受けてしまって、人生を不労所得にかけている人が、持てはやされている。持てはやされることを目的にしている社会だから、社会の体制が不労所得を善と受け止めるようになったのだろう。
道徳のある経済はどうなったのだろうか。道徳のある経済では不労所得を良しとはしていない。投資家と経営者は似て非なるものだ。経営者は会社の頭脳部分を担っている。確かに肉体労働ではないが、頭脳労働である。頭脳労働は立派な労働である。
しかし、投資家の頭の働かせ方は、どの投資をすれば利益が帰ってくるかだけである。これは頭脳労働ではない。たんなる賭博である。賭博は運が中心だが、投資は頭脳を使い先を読むことになる。頭脳は使うのだろうが、健全な使い方ではない。犯罪をするために頭脳を使う知能犯とにたようなものだ。
道徳のある経済は岸田さんの夢物語だったのか。お札になった渋沢栄一さんは、今はどう見ているのだろうか。トランプさんなど、倫理観など全く埒外な話に違いない。儲かれば正しかったと言うだけの人間で、儲ける以外のことなど考えもしない人間だろう。
義務教育で金融や投資が教えられる時代である。時代が変ったとは言え、情けないばかりの社会の衰退である。その内犯罪行為も捕まらなければ、要領が良い人間。と言うぐらいのことになり、学校で捕まらない要領を教えるのだろう。トランプさんは犯罪者で大統領だから捕まらない。
投資のことで、嘆いていても始まらない。世も末なのである。資本主義の末期的現象が世界中で始まっている。今の株高は富裕層の最後のあがきで、火を燃えさからそうとしているのだ。火は仰ぐ人が居なくなれば、遠からず消える。
どう考えてもおかしいのだ。アメリカのあり得ない株高、それに引っ張られるように日本でも株高。これは異常なことだと考えるべきだ。あり得ないことがトランプへの期待感によって引き起こされている。アメリカが一国主義を行えば、アメリカの景気が良くなると思い込んでいるのだろう。
いや、そういう反応が起こることを見越して株を買う。だから上がる、実質経済と言うより、株を買いあさる人の動向を見定めて、先買いに動いているのだろう。トランプ値上がりをみんなが期待するぞと言うことで、アメリカの過去にない株高が一時的に生じたにすぎない。
これは全く逆の動きで、あり得ないことなのだ。経済を考えれば、一国主義によって世界中の流通が滞り、破綻する国も増えて来るとみなければなその結果その結果アメリカ経済が良くなることない。恐慌が始まると考えるのが普通のことだ。
経済のグローバル化で、世界の経済成長は進んできたのだ。それを利己的にだけ考える狭い考えで、一国主義をやれば、一時は良いかもしれないが必ず破綻をする。米中経済戦争は中国の勝利によって終わるとみた方が良い。中国はまだまだ成長余力がある。
アメリカが孤立して行く。中国が友好国を増やして行く。日本もアメリカを離れて、中国との友好関係を模索することになるだろう。そうしなければ、日本経済が持たなくなるからだ。中国が仮想敵国でなくなれば、軍事費の増強も必要なくなる。
アメリカが一国主義で、唯一よくなるという筋書きは、世界中がアメリカに従うときだ。誰が馬鹿馬鹿しいアメリカに従うものか。日本だってさすがにそれ程の馬鹿はいない。まあ居るかな、右翼の連中はアメリカ様々だから危ないものだが。国民全体で見ればそれ程愚かではない。
恐慌はそう遠くない。株を持っている人は早く売り逃げるべきだ。株など買ったこともないので、買い方も分
らない者が余計なお節介で書いているのだが。日経の年頭予想ではないが、株価は最高値を記録すると思い込んでいる人が、大半だと言うから素人の戯言など聞く耳がないのは当たり前だろう。
らない者が余計なお節介で書いているのだが。日経の年頭予想ではないが、株価は最高値を記録すると思い込んでいる人が、大半だと言うから素人の戯言など聞く耳がないのは当たり前だろう。
グローバリゼイションが終了し、世界の緊張は高まるに違いない。いよいよ大恐慌が起きてもおかしくない状況だ。後の時代に一国主義大恐慌と呼ばれることになる。恐慌の後にAIコンピュター革命の時代が鮮明になる。労働力に依存しない経済の時代である。
これが当たらなければ良い予想なのだが、当たりそうでむしろ怖い私の予測である。他に考えようがない。すべての状況が恐慌に向かっている。所が相変わらず多くの予測が2025年の株価の高騰である。経営者達がそう思いたいのは分るが、残念ながら、株価が上がるどころか、恐慌が来るとしか思えない。
それだけ世界は対立が深くなっている。お金の行き所がなくて、株以外に投資の先がないだけだ。恐慌が戦争に向かわなければ良いと願っている。経済が苦しくなると、戦争に勝機を求める国が出てくるのではないかと不安になる。かつての日本はそうだった。