2025年 いい年になるように

   

 のぼたん農園の新春 海青く、空さらに青く、夢の一年始まる。本年も宜しくお願いします。
 ここは石垣島、サキシマハブ年です。
 何やら、一年一年が忙しくなって行く。やることが片付かないまま、歳を越えてしまった。大晦日も元旦もない暮らしである。今朝の気温は18.3度。12月15日が田植えで、その後小田原に行かなければならなかったので、のぼたん農園の作業が片付かないまま歳を越えることになった。

 11月10日の種まきが冒険の始まりだった。かつてないことをやることはわくわくドキドキである。あらゆる事を調べてみて、最善の種まきが11月始めであると判断したのだ。浸種から始まり、苗代の苗作りと、緊張が続いた。5週育苗の苗5.5葉期で上手く出来た。

 田植えから活着はどうなるか。8日の苗は4.5葉期の苗だったが、3週経過して、しっかりした7葉期の葉が出ている。15日の苗は2週目でやっとどうにかなるかという所だ。年の瀬まで心配で苗の見回りでオロオロしていた。強い風が吹くので、危うく見えたときもあった。深水になってしまい、苗が弱ったこともあった。

 3本植えにして風に少しでも耐えられるようにしたが、それでも枯れた苗もあった。防風ネットをやったのだが、それでも万全ではない。11月の播種からここまで、最低気温は14度である。昼間の暖かい時間は20度から23度である。気温的には問題は無い。分っていたことだが、不安ではあった。

 日射量不足が問題かも知れないという点が、一番の心配だった。今のところは徒長してしまうようなことはない。7葉期の葉は色も良いし、根も伸びていると思われる。この後1月の天気次第なのだが、雨が多い時期で水については心配ないと思うが、日照がどうなるかである。

 担当している1番田んぼは2畝。15日に田植えをして、2週間経ちコロガシをして、補植をした。ほぼ一人ですべてをやっている。それ程大変ではない。75歳でも自給の田んぼは出来る。人間が何歳まで食糧自給がやれるものか、続けてみたいものだ。

 今年は水牛牧場を前進させなければならない。さくらやノボタンに働いて貰わなければならない。水牛は働いてこそ家畜である。家畜を飼うことはとても大切なことだと考えている。家畜の意味を考える一年になると思う。家畜は人間の暮らしに必要なものだと思う。

 現代はペットブームである。アニマルセラピーというものがある。社会が病んでいるから、動物に癒やされたいという人が、増えているのだろう。しかし、ペットはある意味病気の緩和医療のような存在である。社会の問題を解決しなければ、成らないところをペットに逃げている面がある。

 家畜は生きて行くために必要な動物だ。共に働くための動物である。家族のようなものなのだ。家畜には健全な人間と動物との関係がある。本来、猫も犬も、家畜だったのだ。猫がネヅミをとる。犬が害獣を追い払う。暮らして行くために必要で人間が家畜にした動物である。
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 所が人間の暮らしが代わり、ペットという存在に変った。人間が本来の暮らしを取り戻す事ができれば、ペットではなく、家畜として関係を持つことになる。もう一度家畜と人間の関わりを考えてみる必要があるのではないだろうか。

 在来家畜研究会というものがある。本会は下記の目的を達成するため必要な活動を行なう。(1) 野生動物から現在の家畜に至る過程を生物学的、文化史的に解明する。(2) 家畜や野生原種の生物学的特性、適応性、生態などを調査・記録し、さらに、遺伝資源の保存、評価、利用に関する基礎的・応用的研究を行なう。とある。

 この会からアジア水牛に関する記載がある出版物が2つあることが分かった。早速取り寄せてみた。「アジアの在来家畜」名古屋大学。もう一つが写真集で東京農大。水牛の所を読んでいる。少し今までの理解が違っていた。今度水牛部会で読書会をやるつもりだ。大学時代を思い出す。

 新しい年、2025年は希望の年である。自給農法の一歩前進と、水牛牧場の開始である。身体さえ動けばまだまだやれるつもりだ。昨日新しい発見をした。湧き水の水温が23度で、田んぼの排水口が20度である。田んぼの中で水温が下がっているのだ。今年はもっと水温のチェックをしたい。そう思うと早くのぼたん農園に行きたくなった。


 

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