菅総理大臣は大変な人だった。
イノシシに荒らされた後。
菅総理大臣は学術会議の6名の任命拒否は騒ぎになると思っていたそうだ。このコロナパンデミックの最中に騒動になる人事をわざわざやるということは、教養が無いと主張した川勝氏の意見の通りである。今こそ、政府は国民を正しく導くリーダーシップが必要なときである。この緊急時にこの人である。
この肝心なときに騒動を起して、国民の意見を2分するようなことをして良いわけが無い。しかもその任命拒否の理由が、政府に批判的な人を入れないと言うことである。その嫌らしい手法の目的は学術会議の改革と言うことらしい。今そんなことを際立って問題するタイミングで無いことは誰が考えても当たり前だ。菅氏の自己主張はこんな所にあるようだ。
そうこうしているうちに、コロナはいよいよ猛威を振るい、勝負の3週間に負けたのである。やはり教養が無いとしか言いようが無い。負けた理由ははっきりしている。菅氏には科学的に判断する能力がない。コロナとの勝負に真剣味が無い。本気でやらなければ勝てる相手ではない。
何しろ、勝負の最中に総理大臣が、平均年齢80歳近い忘年会を8人でやらかしたのだ。これでは勝てない。国民の悪い手本になってしまった。どう考えても頭のたががゆるんでいる。スーガーです。と浮かれている場合だろうか。あのニタニタと笑い続けたテレビ出演は、コロナとの真剣勝負中の顔では無い。笑いには時と場合が重要であることが分からない人なのだ。
しかも、忘年会に出たことを反省しているとテレビで発言した夜も、またホテルでの会食をはしごしているのだ。何が悪かったのかに当人が気付いていない。いったいどういう感性の人なのか。苦学し、総理大臣に登るとこういう人になる場合もある。
失礼な言い草であるとは思うが、政治家としてのセンスが悪すぎる。ゴーツートラベルの中止はまだ考えていないと発言した三日後の中止である。なんたる予見力のなさか。そもそもコロナのことなど真剣に考えたことは無いだろう。勝負所で、これほど先読みが出来なければ、敗北は決まっていた。将棋で言えば、級位者である。
菅氏は安倍氏も排除した。確かに後継のワンポイント総理扱いでは面白くは無かったのだろう。安倍事情聴取は菅氏の意向が関わっていると見た方が良いだろう。だから、自民党内からも、安倍氏の説明責任の声が出てきた。検察人事にもあれほど介入してきた菅氏である。麻雀賭博の黒川氏の人事にも菅氏は深く関わっていたようだ。
すでに、安倍官邸官僚は一掃されたとある。ガースーはあの不愉快そうな人相で、やることが汚い。こうなるといつ不人気になるかと思っていたら、さすがに早い。もう世論調査では急落である。こう言うタイプの人は一度嫌われ始めたら、もう復活は無いだろう。
人事権で人を操作するような人は、敵を多く作っている。いつか落ち目になれば足をすくってやると虎視眈々と狙っている人がいるはずだ。官僚というものはしたたかな能力がある。一筋縄では無い人脈の中に居る。ここに手を突っ込んだのだから、弱ってくれば一気に反旗が上がる。
排除人事が得意な菅氏の官邸にはハイ以外言わない官僚がそろっただろう。異論が無い状況は間違うものだ。だから、コロナと戦う前に負けているのだ。だれが、こんな時に老人忘年会をやるものか。忘年会はさすがにまずいと止める人がいない官邸が怖い。そんな当たり前のことでも口を挟める、まともな人が周りに居ない。
これでは菅政権はたちまちに行き詰まる。多様な人材がいてこそ、良い政策を作り出せるのは、当たり前のことだろう。いろいろの意見が出て、最終判断を総理大臣がすれば良いのだ。ところが菅氏の思惑を忖度する人だけになれば、異論は出ないだろう。そうなれば碌でもない忘年会でも当たり前に思えてしまうのだ。これほど世間からずれてしまえば、どうにもならない。
年明けに選挙をすれば、自民党は大敗するだろう。しかし、そこで選挙が出来ないとオリンピック後と言うことになる。オリンピックを止める度胸は菅氏には無いだろう。泥はかぶらない人だ。任期一杯まで不人気のまま続けるとなると、日本はリーダーシップが無いまま、コロナの中に沈んでしまう。
野党に変わると言っても、現状では無理だ。日本の中に誰か居ないのか。自民党なかでも良いので、本気で日本の危機を考える人が居ないものか。共産党も、維新の会もないだろう。ここは救国内閣でクーデターでは無いか。
この政治の劣化は、アベ7年半の自民党すべからく忖度議員化の結果である。自分の意見を持たないような甘ちゃん以外優遇されなかった。河合夫妻のような議員である。立身出世のための国会議員枠でしか無い。
小田原で考えれば、河野洋平氏の後継と言われた、わかい女性議員である。何をするでもなく、理想を語るわけでも無く、選挙を重ね徐々に党内で出世をしている。こんな人がクーデターをするはずもない。自民党を離れた河野洋平氏と比べれば、その能力差は歴然としている。
ここまで政治が劣化した以上、自分の身は自分で守るいがいにない。図らずも、ガースー総理大臣のかねてからの主張通り、「自助」の時代である。コロナに感染しないためには、自助以外にない。年寄の自助だけが医療崩壊を避けることが出来る。老人は頑張ろうでは無いか。
年寄が若い人と会食は避けることだ。家庭内別居である。そうしなければ、医療に迷惑を掛ける。知らない人と会う可能性のある場所は避けることにしよう。レストランには行かない。買い物はできるだけ人のいない店で、空いた時間にまとめ買い。新しい生活様式である。ソウシャルディスタンスである。
不要不急の老人の自助。政府が冗談抜きでここまで劣化している以上、冗談のような生活以外に我が身は守れない。ワクチンの是非が半年もすれば分かる。それまでの辛抱である。ワクチンに副作用が無く、効果があれば、何とか次の感染症の出現までは大丈夫だ。
若い人は遠慮は要らないので、老人に会わない努力だけはして欲しい。旅行をしようが、3密飲食をしようがかってではあるが、老人との接触だけは避けて欲しい。職場でも65歳以上の人は別枠にして貰いたい。本来であれば、定年の年齢である。出来れば早期退職の奨励である。あるいは、若い人とは接触しない部門に限定して貰いたい。
若い人中心の経済の社会に転換するほか無い。そうしろと地球が人類に言っているのかもしれない。良い機会である。不要不急の早期定年の奨励である。そうすれば、コロナで就職が困難な若者も助かるであろう。