第28回 水彩画 日曜展示
第28回 水彩画 日曜展示
87,「睡蓮の咲く名蔵川」
大判全紙(70×87センチ) ファブリアーノ・版画紙
2020.11
88,「フサキ岬・牧草地」
大判全紙・パミス
2020,11
89,「崎枝田んぼの水張り」
大判全紙・パミス
2020.11
大判全紙の作品三点である。大きさが変わると又調子が変わる。時に大きさを変えた方が良いと思って描いてみた作品だ。中判全紙ばかり描いているので、固まってきたものがあるような気がした。まだ描ききると言うところまで進めない。やはり大きさのせいかもしれない。
中判全紙がの大きさは56×70。大判全紙の大きさは71×90。わずかな差であるが、少し違ってくるのは確かだ。こうした中判全紙というような呼び名は、紙が手すきで行われていた時代の残存でアル。これは一般的なサイズであって、紙の種類によってかなり大きさに違いがある。
大きくなると繪に余裕が出来る。絵の中に訳の分からない遊びがあっても収まる。ダメなところがある方が良いことも良く起こる。と同時に構成がしっかりしていないと収まりがつかないことになる。
睡蓮の絵は水面を何とか描こうとして、行き詰まった。まだまだ描くことに難しいものはある。水面の光の反射と睡蓮に当たる光。これを筆触で描いてみたかった。モネの眼ではなく、わたしの目で描いてみたかった。
田んぼの絵は畦が作り出す線の面白さを描いてみた。まだ納得したものにはなって居ないか。薄い調子で描こうとしたわけでは無い。ここ以上進まなくなった。これ以上やると水面がおかしくなるように思えた。4枚描いてみて、どれもダメになった。かろうじての1枚である。
フサキ岬の絵はいつもと同じものを大きさを変えて描いてみた。小さいものより良いところも出てきた。この絵ももう少しという気はするが、ここまでだとも思った。