玉ねぎの保存法
6月4日、玉ねぎの収穫をした。もう少し先にすれば大きくなるのでよいのだが、石垣島にタマネギを送りたい。送る前にせめて1週間は干しておきたい。そう思って少し早めに収穫した。玉ねぎの収穫時期は葉が倒れて10日後ぐらいと決めている。良く晴れた日に収穫をして、屋根のある家の裏の土間に並べておく。ひと月ぐらいはそのまま置いて置く。まだ葉もついているし、根もついている。暇なときに、根ははさみで切る。葉も切り落としてしまう。保存の前処理でもある。玉ねぎは365個収穫して、一日1個は食べる。すでに50個畑でトウ(ネギ坊主のつぼみ)の出たのを選んで食べた。だから、保存用は315個という事になる。一年間食べていると話したら、嘘だろうネットにはそんなことは書いてないと言われた。そういう時代なのだとナルホド納得。もう何年間も保存をして一年食べている。保存法を前も書いたと思うのだが、もう一度書いてみる。
手前のものは生ごみたい肥化装置、回転するので攪拌が簡単である。ここは家の北側で、屋根がある。下はコンクリート。
まず、保存性の良い晩生の品種と、早くできる早生品種の2種類を作る。保存性の良い品種を10カ月保存できれば、一年切れ目なく食べることが出来る。ネオアースが保存性が良いのでいつもつくる。そして、早くできる早生品種。これはいつも苗を貰っている。今小田原のタマネギ農家が作る品種は、ほぼ早生品種のようだ。簡単に大玉になる。私が有機栽培で作っても、普通に売られている物よりも大きくなる。中てのネオアースは大きくはなりにくい。また大きくならないように、しまった硬い玉ねぎを作ることが目標でもある。肥料が多いいと大きくはなるが緩い球になる。小さい硬いタマネギの方が保存性が良い。栽培法で保存性はかなり違う。大きいのが良いと思うなら、保存は諦めるほかない。先ず掘り起こしたら、良くよく乾燥させる。場所があれば、ひとつづつ軒先に吊るせばいいのだろう。風が通り日が当たらない場所が良い。昔なら高い床の縁の下である。普通場所がないから、まず床に転がして、乾かしてやる。根は切った方が保存は良くなる。玉ねぎは葉とは関係がなく、根がいつまでも水分を吸収している。
十分乾いたらば、3分の1くらいの堅いものを選びながら、ネットのタマネギ袋に入れる。風通しの良い、日陰に吊るしておく。暗いほど良くて、縁の下で良い場所があればその方がさらに良い。玉ねぎは腐ってくることがある。それを見つけたらすぐ捨てる。腐りが周囲にまで及ぶ。保存で一番の問題は芽が出てくることだ。これは春になって光と温度が影響する。大きいものから、順番に食べてゆく。私の場合、現段階で50個は食べたことになる。一日一個は食べれないでしょうと言われたが、カレーなど作れば3個は食べてしまう。チャーハンでも1個入れることもある。タマネギほど重宝な野菜は少ない。保存向きのタマネギも1月ごろになると、柔らかくなるものが出る。あるいは芽が出てくる。芽が出た物から食べる。そして、2月ごろになって残っている玉ねぎは冷蔵庫に入れてしまう。60個ほどなので冷蔵庫に入る。これを食べ終わるころには新タマネギが登場するわけだ。
今年も苗作りに失敗した。苗床が充実していなかった。苗床づくりには相当前から力を入れなければだめだ。100株程度が自分の作ったネオアース苗だった。これは保存性が良いので、保存に回す。後はジョイフャームから購入した苗である。苗は植えてから、穴あきビニールを掛けた。松田さんがビニールを掛けて成功したと言われたからだ。試しに穴あきビニールをかけてみた。苗を植えてすぐである。と言っても、石垣島にもどるので、1月末くらいに取り除いた。久野の諏訪の原圃場が寒いという事がある。ビニールを初期だけかけておいたら、私だけウリバエにやられなかった。しかも初期活着の悪さが全く見られず、安定して初期生育した。全員がウリバエにやられて植え直したのだが、その中に植えられていたのに、私の苗は一本も欠けることなく成長した。ビニールトンネルは面倒ではあったが、効果があったことは確かだ。寒さ対策の方は、苗の活着が良かったという意味では成功であった。そして燻炭を厚く引いて、草対策もした。草が抑えられたかと思っていたら、どうも渡部さんが抜いてくれたらしい。そうかなとは思っていたのだが、全くありがたいことだ。