冬の間の麦とタマネギ
玉ねぎは石垣にいる間いつも心配だった。2カ月以上も畑を見に行かないで、どうなるのか初めてのことだった。想像では草負けするのではないかと思っていた。小田原を離れる最後の日だったから、2月15日に最後の草取りをした。それから戻って畑を見に行ったのが4月27日。春の草の出るときに居なかったことになる。そして写真のような結果である。草取りした後の写真なのだが。玉ねぎはそれなりに育っていて意外に大丈夫だったのだ。やり方としては、2月15日の草取りの後、燻炭を出来るだけ播いた。これで被膜を作ればある程度草が抑えられると考えた。これが草抑えの成功になったのではないだろうか。玉ねぎは何といっても草とりである。それと、久野では寒さである。寒くて成育できないという事がある。燻炭マルチは保温にもなる。今年は、苗を植え付けてから、2月15日まではトンネルをした。苗の活着をよくすることと、ウリバエの予防である。他の人はウリバエにやられたという中、私だけは全く影響がなかった。今のところそこそこのサイズのタマネギになりそうだ。
保存性が良いので、ネオアースを作りたいのだが、ネオアースは今年も小さいようだ。ネオアースの苗作りに失敗をして、出来たものは100個あるだろうか。こちらを保存に回して、先に食べるものを、ジョイファームから苗を分けてもらった。ソニック苗だった。こちらは生育も良くて玉も大きくなりそうだ。他の人のものを見ると、すでに球が浮き上がっている。私のものは燻炭に埋もれたような状態である。玉ねぎが浮き上がってくるのは普通のことであるが、あまり好きではない。埋もれたまま球が大きくなってくれた方がいい。まだ小さいのかも知れないが、あと2週間はこのままで行きたい。
総生寺の裏の麦畑である。緑肥にしてもいいからと考えて、一応播いたものである。ここの畑は土が悪くて、よくできるとも思えなでいた。前作が大豆である。大豆がとても悪かった。地面の下に耕盤があり水が抜けずに溜まってしまうおかしな土壌である。昔田んぼがあったかのような感じだ。まず40袋ソバカスを播いた。そして耕して、麦を播いた。そばかすを撒いて時間を空ける余裕もなかったのだが、この点では問題はなかったようだ。冬場は肥料の効き方がゆっくりになる。しかし、畑のムラがすごい。土が出来ていない証拠である。分げつもかなり少ない。1反の畑の内、半分の5畝に麦を播いた。麦の土壌改良能力の効果を見てみたい。根が深く入るというから、耕盤が壊れることを期待している。奥の半分は炭素循環農法で土壌改良を試みている。深い溝を掘り、そこにチップを入れた。この後、全体が大豆畑になる。麦を作ったところと、炭素循環農法の所と、どんな違いが出るのか楽しみである。奥の炭素循環農法の所がジャガイモである。ジャガイモは先日0度になって霜げた。黒く葉が萎れてしまった。影響はないようにも見えるが、ないとは言えないようにやられているものもある。
これは三国の上の畑の大麦である。三国の畑は放棄地を借りて、やはりソバカスを撒いて、播種した。大麦は最初の発芽は良かったのだが、その後の生育は良くない。加えて大麦を蒔いた辺りは土も良くないと思われる。これは麦茶にしたいと思って蒔いた。どうも大麦は久野で作るには少し寒いのではないだろうか。麦茶にするほどなければ、せいぜい、種保存である。
こちらは三国の上の畑の小麦の方だ。こちらの畑もすごいムラが起きている。初めての畑なので、仕方がないのかもしれない。然し株自体の分げつは悪くない。穂が出ているところはとても大きくなっている。株間をこちらは広くとった。諏訪の原の悪い土壌の畑よりは、土がよさそうに見えたので、株間を広げた。こちらは出来としては良いのではないかと思う。冬の間の草取りに参加できなかったので、申し訳ないことであった。みんなが草取りを相当苦労してやってくれたようだ。