辺野古基地反対 沖縄の民意は示された。
辺野古米軍基地拡張工事は反対の民意が明確になった。当然の結果だと思うが、今後安倍政権は政治としてはどうするというのだろうか。県民投票は一切無視とアベ政権は言い続けている。果たしてそんな民主主義無視の政権が、今後続いてゆくとは思えない。次の参議院選挙で支持されるとは思えない。もし、民意をないがしろにするアベ政権が支持されるとすれば、それは日本国有権者による、沖縄差別が明確になるということである。まさかそこまで、日本人全体に利己主義が広がっているとは思えない。国防が国の専権事項であるというのであれば、とうぜん、日本国全体の平等性は保たれる必要がある。もし、それでは戦略的に問題があるとすれば、その沖縄に偏重しなければならない戦略を明確にしてほしい。日本会議のように、沖縄に防人になれというのであろうか。現代の戦争では、地理的に近いということは、戦略的価値が減少してきている。今後の対応を注目したいと思っている。
「新基地反対72% 43万4273票、有権者4分の1超 賛成19% どちらでもない9% 反対票は43万4273票知事選時に玉城知事が得票した39万6632票を5万票近く上回った。」
沖縄では、石垣島では自民党も公明党も無視作戦に出ていた。「辺野古米軍基地拡張反対に〇をつけましょう。」こういう車は日に一、二度は回ってきた。しかし、賛成のポスターも、車は見たことも聞いたこともなかった。無視の中でも投票はした自民党員が19%で、どちらでもない公明党が9%とみればいいのか。そうではないと思う、自民党や公明党支持者の中にも、米軍基地の沖縄負担軽減を思う人たちは存在する。だから、先日の知事選挙で、玉城知事の投票数よりも増えたのだろう。県民投票に対する石垣の雰囲気は心配になるほど、静かであった。反対の宣伝カーにはなんども出会ったが、特に手を振る人もいなかった。どちらかといえば、どう対応したらいいのか戸惑うよう様子を見受けた。それは、先日の自衛隊基地住民投票の時と比べても覚めている印象を受けた。あの署名活動はかなり盛り上がっていた。
その署名は1万4千筆をこえた。名前を出したうえで、住民投票をするべきという人がそれほどいたのだ。何しろ署名名簿は公開するといういう石垣議会の要望がその前に出されていた。だから、この1万4千の人は公表覚悟の上の署名である。しかし、石垣議会では住民投票はやらないと一度は決めた。まさかの選択であった。この選択は次の市会議員選挙では大きく影響するはずだ。つまり、住民投票をやらないと、住民の請願を無視した議員は投票を減らす可能性が高いだろう。とくに、署名前には署名が多ければ議会では投票に賛成するかのように明言した議員が、実際には反対、退席したことは信じられないような行動であった。理由は、議論が不足しているからということのようだが、議論を十分すればいいだけのことではないか。その場は今日からある石垣市議会である。議員提案をして、市民に見える形で議論をしてもらいたい。
石垣の市議会にも辺野古基地建設反対の県民投票は影響するだろう。夏にある参議院選挙にも影響することだろう。こうしてこの住民投票の結果は、安倍政権の横暴を明確にし追い詰めるはずだ。そのように期待したい。沖縄の防衛負担の軽減がなされるどころか、日に日に沖縄に負担を増やそうとしている。中期防衛計画の見直し案を見れば明らかなことだ。沖縄に、先島に自衛隊基地の帯を作る計画である。先行した宮古島の基地は、当初小さな基地を作るとして住民に説明をして建設した。ところが、すでに基地の拡大を計画を進めている。こうした沖縄をそして先島全体を基地の島にしようというのが、アベ政権の思惑である。それが本音の日本本土の基地軽減計画である。石垣にも自衛隊基地がある方が安全だという意見がある。その方が安全だという意見である。それならなぜ、自衛隊基地を要望する地方自治体が現れないのか。なぜ、日本全体で、沖縄に押し付けようとするのか。騙されてはならない。もし敵が存在するなら、軍事基地を奇襲で狙うのだ。そこを壊滅してから、上陸部隊は侵攻してくる。当たり前のことだ。ミサイル防衛が有効であるとすれば、潜水艦防衛である。いつどこにいるかが分かりにくいということは、迎撃ミサイルをいざというときに発射できるということになる。
中山市長の談話を転記しておく。どんな市長かわかってもらえるだろう。
意識高くなかったのではーー石垣市長中山氏の談話
石垣市の得票率は前回の知事選から大幅に下がっており、県民投票に対する市民の参加意識が高くなかったのではないか。法的拘束力もないので、参加してもあまり意味がないととらえた人が多かったのではないか。反対票が1万2000票を超え、県知事の玉城さんの票を上回っており、玉城さんに入れた皆さんが今回、全員投票に行ったと思う。「賛成」「どちらでもない」の票が少ないのを見ると、佐喜真さんに入れた皆さんは賛成と思っていてもボイコットした可能性が高い。県民投票で現状が変わるという認識ではなかったと思う。