欠ノ上田んぼの稲刈り始まる

   

 突然、暑いばかりの夏が終わった。昨日、今日と欠ノ上田んぼの稲刈りをしている。水彩人展の準備に追われている間に、息をつく間もなく稲刈りである。稲刈りの機械の準備などに、どうしても遅れがあった。まずは、もち米の稲刈りをするつもりが、サトジマンも刈れる状態になっているので始めた。23日の一日目は、糯米の14番と11番。そして、10番、9番はほぼハザガケまで終わった。雀がすごい勢いで来ているので、早めだが刈ってしまおうという事になった。でも普通に適期である。通常より、1週間以上早い稲刈りになった。早いという事が良いことになるのか、困ったことになるのか、このあたりはまだ良く分からない。稲刈りの感触では、平年作にはできている。悪いほどではない。凄い出来だという訳ではない。それでも雀にはだいぶ食べられている。悔しい。途中で11番は諦めた。11番に集中させて、他に被害を最小限に抑えることにした。来年は早生品種は止めなくてはならない。

バインダーの結束に関しては、どうもよく分からない。古い機械なので仕方がないのだと思うが、農の会には6台のバインダーがある。その内の4台が機械小屋にある。個人で持たれている田んぼも多い様なので、5,6か所の田んぼで使うのではないだろうか。1条刈りが多いい。2条刈りも1台があるが、これを使うと、無駄が多く出てしまう。手植えなので、2条が平行にそろっていない。田んぼがぬかるんでいるうえに、凸凹がある。また、一株の太さが太すぎるという事もあるかもしれない。いずれにしても、以前使って、ロスが出過ぎるので、時間がかかっても1条刈りを使う事にしている。一条刈りであれば、そこそこきれい刈り取れる。ただ年々刃の切れも悪くなっていて、スパッと切れるという具合ではない。でも、手刈りに比べれば驚くほど速いのだから、有難いことだ。例年欠ノ上田んぼが機械調整をして、この後、他の田んぼに回してゆくことになる。

紋枯れ病が出ていた。これにはちょっと驚いたほどだった。枯れるほどではなかったのだが、かなりの株が紋枯れが出ている。初めてのことだった。これで収量が減収になれば、雀に加えて、紋枯れが理由になりそうだ。もし平年並みであれば、紋枯れはそれほど恐れないでいいという事になる。いずれにしても、今年は藁をすべて外に出そうと思う。田んぼから運び出しをする。諏訪の原圃場に運ぶのが良いだろうか。その分、早めに多めに緑肥を蒔くことにする。緑肥の計画は、田んぼは赤クローバーで畔に白クローバーを撒いたらどうかと思っている。麦は今年は田んぼでは作らない。種籾の田んぼで特に紋枯れがひどかったので、急遽種籾の稲刈りは9番の一本植えの田んぼにした。100株の良さそうな株を選んだ。これは手刈りである。いつも、これが混ざってしまうので、家の方にこれだけは運んでしまった。大切に乾燥して、別の流れで籾にする。保存も間違いがないように大切にしなければ、心して。

今年は手刈りしたものを結ぶ方法を変えた。額田さんが教えてくれたやり方である。とても早く結べるし、手が痛くならない。いつも麻紐で結わいているのに時間がかかり過ぎていた。これで少し楽になった。紐を事前に輪にしておく。これは杉山さんが大量にやってきてくれた。本来であれば、藁で結べばよい。しかし、藁で結ぶと緩い人がどうしても出る。干している間に落ちてしまうものが多くなる。初めての人でもできる方法でないと、こういう田んぼでは使えない。この後、5時30分になったら田んぼを見に行く。そして雀を追い払う。やはり、雀が来ていた。気持ちが萎える。雀を霞網でとりたいぐらいだ。本当に腹立たしい。この後、来週も稲刈りとなる。天候がいくらか心配である。そして、その次の週の10月の7日か8日と脱穀と続く。天候が心配であるとしても進めるほかない。

 

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