自給農業者をフィットビットで計測してみたら

   

自給農業者の労働状況を記録してきた。ひとりの人間がどのくらい働けば、食糧の自給が出来るのかを実証実験している。時間的に言えば、一日1時間自給農業の為に働けばよい。つまり、年間365時間働けば、食糧は自給できる。面積はどうか。1人分で100坪である。例えば3畝の田んぼで回りにぐるりと1メートルの畑部分をとる。田んぼの畔を兼ねた畑で、野菜を作り、中の2畝ぐらいの田んぼで稲を作る。これで120キロのお米がとれる。お米が80キロでいいなら、畔をもう少し幅広にしたらいい。こういう仕組みを考えて、試行錯誤するのは楽しいことだ。ただし、これは私自身の実践記録である。たぶんやってみても自給農業ができない人が半分ぐらい居るだろう。そして、自給はなんとか出来るけれども倍の面積がなければだめな人が半分いるだろう。その上に、熟練になるまで時間が倍かかる人が普通であろう。現在の私のように合理化できたのは、一人の自給ではなく、協働の自給になっているからだ。

自給農業者をフィットビットで計測してみたら、どんな状態なのか興味があった。1か月計測してみた。私一人という特殊例ではあるが、参考にはなる。7月24日からつけ始めて、8月23日までの1カ月30日間の記録だ。フィットビットを69歳の誕生祝に購入したので、こういうことになった。毎日、10,942歩歩いている。カロリーで2113カロリーの消費量だ。ただ基礎的な消費量を年齢と体重から割り出しているようなので、筋肉量を勘案すると、もう少し多くなるかと思う。安静時心拍数は55~58。何故このように振れるのかに興味がわく。睡眠時間は6時間数分。有酸素運動フィットネス値というのが、63~67。併せてタニタの体組成計での記録では、体重が54、3キロ。BMIが18,9。体脂肪率が10,3。筋肉量46,5。内臓脂肪率5,0。体内年齢が54となっている。数値はあくまで参考記録である。例えば、体内年齢など、誕生日前は53だった。数値が変わらないのに、歳をとるという事は、年齢から、15を単純に引いたものだ。狂いがあるといえるが、興味ある数字だ。

自給農業者は実に健康生活という事は数字に表れている。スポーツランナーの若い人と比較しても、数字的には劣らない。特段運動はしない。無理に働いて居るわけではない。好きに自給的に動いていて健康が維持できているようだ。後30年後私が100歳になった時、自給農生活は健康な暮らしだと証明できたことになる。あくまで、中間報告である。田んぼの草取りを先日一日行った。夏の田の草取りほど厳しい労働はない。ところがこの日の消費カロリーが最低記録で、1861カロリーとフィットビットでは出ている。歩いた歩数で言うと、7574歩で30日間の最低記録である。あれほど働いて、全く機械の記録できるのは偏ったものだ。田んぼでのろのろ草取りしている状態を、計測できないという事だろう。田の草取りは苦しい労働ではあるが、疲れない様にしか動かない。想定外になった気がする。自分の内観を重んじて、今日は働いて疲れた。これこそが最も大切な感覚である。疲れていたら、翌日はグータラと寝ていればいい。働きたくなったら働けばいい。健全な人間であれば、動きたくなるものだ。そこが自給農業者の良いところだ。

早く、オムロンの血圧計が出ないかと思っている。こうして自分のことをあれこれ調べるのは、少々自己執着病的な性癖なのかもしれないが、その結果、自給生活者の実態が記録できるのかと思うと楽しくなる。スポーツジムに行くより畑に行く方が健康的だ。毎日1万歩歩く程度で自給は出来る。今度から人に聞かれたらこう説明できる。私の数値を見る限り、自給農は最高の健康生活と言い張れる。こういうことが小さな実践情報として貴重だと思う。ただ、性格的に思い込みが強い。ついつい大げさになる。そこで客観データーが必要になる。この点でフィットビットが役立つのではなかろうか。少々おかしなデーターも出す機械だが、良いところもある。一時間少しも歩かないと、歩くように促す機能がある。3時間動かなかったと記録にある。これなどはなかなか良い機能ではないかと思う。ついつい、3時間も車の中に座り続けて絵を描いているというようなことに、いいことのがないと決まっている。

 

 

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