ジャガイモとタマネギの収穫

   

ジャガイモとタマネギの収穫が終わった。どちらも畑の会として、みんなの畑の中で行った。一人でやるより半分ぐらいの労力で終わる。参加者の中には全く初めて畑をやったという人もいた。東京から参加した人もいたが、収穫まで可能だった。費用はジャガイモの会が一人100円で、自分で種イモを準備。人によって栽培面積は違ったが、10キロの種ジャガを植え付けた人が多かった。一番多かった人は130キロもありそうという事で驚きである。自給農業の優れていることがわかる。私は去年と同じ80キロだった。畑に良い場所と悪い場所があり、良いところの人は難なくできたようだ。良い土壌を作るという事が、自給農業の最善最短の方法なのだろう。有機農業というように使ってはいけない農法があるが、どういう農法が自分の食べるものとして最善であるかを追求するのが、自給農業である。農薬や化学肥料を使わないというのは、自分の考え方である。自給の農業であれば、使う必要がないという事が分かっている。

田んぼでも畑でも良い土壌を作るという事が目標である。諏訪の原の畑は5年ほど作られていなかった畑だが、草だけはハンマーカッターで時々刈り取っていたと聞いている。隣の畑に近い方が良く刈ったという事で、手入れの少なかった、北の奥の方が出来が悪いという事らしい。草というものが土をよくするという事をこの畑で実感した。できたジャガイモの食べ比べをやった。10種類以上のジャガイモを食べてみたが、同じ畑で作っても品種によってずいぶん味が違うものだと思った。確かに私の男爵よりもおいしいジャガイモはあったが、保存性はやはりもう一つらしい。半分ずつ作って、男爵は保存するという事もあるかもしれない。私は昔から、男爵一本である。保存性が良いからである。ジャガイモは一年間食べるつもりだなのだ。80キロあると一年間十分である。ジャガイモは長らく自給してきている。半年以上保存するジャガイモは別にして保存している。紙で覆い、段ボールに入れて目張りをする。真っ暗の中に保存する。出来るだけ涼しい床下の様なところに入れておく。これでほぼ一年保存ができる。今は日陰干しをしているが近いうちにしまう事にする。

タマネギは37キロできた。一日100gだから、これも一応一年食べれる量が収穫できた。参加費は1000円である。タマネギは種が高い。種は高いうえに保存がきかない。苗作りも手間取るが、今年は良い苗が出来た。種からすべてをやれたのは初めてのことであった。苗は良かったのだが、今年借りた畑が良くなかった。タマネギの畑は経験がないほど草がひどい畑だった。あれほど草のひどい畑は見たこともない。あの畑は数年は田んぼにするしかないだろう。何度草取りしても追いつかなかった。草がひどすぎて畑には無理という場所があるという事を経験した。スギナである。畑の土のすべてがスギナの根と言いたくなるほどである。除草剤を繰り返している内に、スギナだけが残ったという感じだった。もうあの畑は嫌だ。懲りた。トラックターが入らない畑だから、畑としては直すことができない。

ジャガイモの後には大豆を撒く。ジャガイモやタマネギと大豆の2毛作は合理性がある。時間的にも余裕がある。畑の様子で、そばかすを撒いた。大豆は肥料をやると草ボケすると良く言われるが、自然農法ではまずそういう事はない。化学肥料を使わないと、大豆が草ボケするほどの窒素分はまずない。鶏糞や牛糞のような動物系の堆肥を入れれば、何か起こるかもしれない。ソバカスとか、米ぬかとかを3週間前に入れるくらいであれば、大豆がおかしくなるなど言う事は起きない。そばかすを撒いて、一度耕運しておく。そして大豆を播種する直前にもう一度耕す。こうするとかなり草が抑えられる。畝間は70㎝にする。耕運機が通るからだ。耕運機を通すと草刈りがだいぶ楽になる。昨年は何故か発芽がうまく行かなかった。原因は完全には分からないが、ハトの可能性が高い。今年はハト対策である。

 

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