舟原溜池の未来

   

舟原溜池 下の池

上の池

舟原溜池の大掛かりな土木工事は終了した。この後どう整えてゆくかである。150㎡~200㎡の池が2つできた。下の池には蓮、上の池にはカキツバタを植えられないかと思っている。全く個人的な思いであり、何か決まっているわけではない。理由はどちらも美しいからである。そして比較的手がかからないからだ。美しい花が咲けば、大切に守られると思う。溜池が守られることが目的である。農業遺構として保全されてゆく。地域の憩いの場として保全されてゆく。何しろ今回の工事でも軽トラに2台のごみが出た。様々なビニール系のごみ。タイヤなど農機具等の残骸。去年の工事の時にも大量のごみを片付けた。何しろ自転車が出てきたほどだ。10年も前から繰り返しごみの片づけを続けて来たのにこの状況である。荒れた場所というものはごみ捨て場になる。かたずけても片付けてもごみが捨てられてゆく。今回水が溜まり美しい場所になった。ここに水辺の花が咲けば、さすがにごみを捨てる人は居なくなるだろう。と期待したい。

上の池が右側で、左側が下の池である。ダムの堤のように間に歩ける道を作った。

カキツバタはアヤメ科の植物の中で、一番水の深いところに自生する。水深20センチぐらいまで大丈夫である。そばでは南足柄の森と水の公園にある。池の中にポツンと咲いていた。深いところにあるという事は、管理が楽という事になる。まず鉢に植えて、沈めて置いて様子を見るという事だろうか。深い方の下の池には小田原城にある蓮が良いのではないかと思っている。たぶんお願いすれば、分けてもらえるような気がしている。

上の池から、下の池も見えている。

周囲にはヒガンバナが良いと思っている。ヒガンバナは溜池の周り中に昔はあった物らしい。堤を守る為に植えられたものかもしれない。又ミツバツツジとか馬酔木とか、この地域に昔から有るものを植えるのも良いかと思う。桜などは避けたい。余りにどこもかしこも桜で、野趣がない。

以前この場所をビオトープにしようとして失敗をした。何しろ軽トラに何台ものごみが捨てられているような場所である。手を入れなければ当然、帰化植物の群生地になるのが落ちだ。ここは自然保護をするような場所ではないのだ。人間が手を入れて美しい公園にする場所だ。地域の人が守ってゆこうというような気持ちになる場所にしなければ、また荒れ果てた場所に戻るだけだろう。

 

 - 地域